新聞・テレビの崩壊が生むソーシャルメディアの情報格差【前編】

ビデオジャーナリストと社会学者が紡ぐ、ネットの新境地

今月のゲスト
佐々木俊尚[ジャーナリスト]

──当連載でもたびたび指摘してきたが、3・11以降、テレビや新聞といったマスメディアへの不信感は増大する一方だ。そんな中、ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、自著において「2011年、新聞社やテレビ局はマスメディアとしての機能を失う」ことを予測し、それは現実となった。だが、それに代わるネットメディアの中で台頭する、ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアでは、情報を得ることに"格差"が生じることも危惧している。旧来型マスメディアが崩壊することで、どのように我々は「正しい情報」を得るべきか、ジャーナリズムの将来と共に考えたい。

神保 今回は主に震災以降のマスメディア、ジャーナリズムについて議論したいと思います。ゲストは、09年に『2011年 新聞・テレビ消滅』(文藝春秋)という衝撃的なタイトルの本を出されたジャーナリストの佐々木俊尚さんです。2011年に入って「新聞もテレビも消滅していないじゃないか」と言われるのでは?

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