投資家から見たら理解不可能? ホリプロ上場廃止で見えた語られざる芸能界"経済"裏面史

──テレビ・広告業界の不況の波が、芸能プロダクションにも押し寄せている。2010年の吉本興業に続き、大手芸能プロダクション・ホリプロは、MBO(経営陣が参加する買収)を実施し、東証一部の上場廃止を決めた。こうした中、経営指標と関係者の証言から、芸能プロが上場で失敗する理由を見ていこう。

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 大手芸能プロのホリプロが、2011年12月16日に上場廃止を発表した。10年には吉本興業が同じく上場廃止を決定したが、なぜ芸能プロの上場は失敗するのだろうか? 創業51年を迎えたホリプロといえば、かつては山口百恵、和田アキ子、最近では綾瀬はるか、藤原竜也らを抱える老舗芸能プロ。創業50周年の10年3月期は、記念製作と位置付けた映画やドラマのヒット作により、業績は好調だったが、東日本大震災の発生などの影響を受けた11年第2四半期は、売上高89億8000万円(前年同期比12・7%減)、営業利益7億2500万円(同28%減)、経常利益7億9700万円(同27・8%減)と大きく落ち込んだ(いずれも連結業績)。

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