「チャンスを逃すな!」──フェイスブック記事比較とブームを演出する雑誌メディア加熱ぶり

──今般のフェイスブックに関する"盛り上がり感"の演出要素として欠かせないのは、2011年に入ってからの雑誌各誌による特集記事だろう。ここでは、その中でも目立った記事を選び出し、雑誌メディアがフェイスブックをどう受け止めているかを考察したい。

本稿で紹介した雑誌以外にも、映画『ソーシャルネットワーク』に関する記事の一環としてサービス自体を取り上げる映画誌も散見された。

 ついに電通まで介入し、いよいよ"猫も杓子もフェイスブック"となっているこの状況を、「目ざとさが命」の雑誌各誌が放っておくわけがない。日本における新しいネットサービスの広がり方は、まず一部の、アーリーアダプター層(こちらの記事参照)が取り上げる。そして長短はあるが潜伏期間を置いて、ウェブや口コミで話題が拡散。

 その後、一般ユーザー層にまで認知が広がり、初期の狭い市場から大きなパイを持った市場との間に横たわる「キャズム」という深い溝を超えた一大ムーブメントへ発展する──という順序だといわれている。
 
 映画『ソーシャル・ネットワーク』公開の後押しもあり、フェイスブックはおそらく、今がちょうどそのキャズムを超えるか否かが問われている時期だろう。

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