民主党は立ち直れるのか? 目的と理念への矛盾と打算【前編】

──歴史的な政権交代から8カ月、民主党のトップや幹部らの失言や疑惑が噴出し、支持率は下落の一途をたどる中、民主党政権後、初の参議院選挙が行われた。結果は、新しく発足したみんなの党が健闘するなど、国民は与党へ鉄槌を下した格好となった──。党幹部らの失策もさることながら、政権交代時のマニフェストに対する「落胆」が、選挙敗北の原因と見られているが、民主党幹事長代理の細野豪志氏は「国家的なビジョンが、党全体で共有できていなかった」と認めた。では、これまでの政権運営は、どこに問題があったのだろうか?

【今月のゲスト】
細野豪志[民主党幹事長代理]

神保 今回は民主党の細野豪志幹事長代理を招き、参院選で痛い敗北を喫した民主党が、選挙結果をどう総括し、それを今後の政権運営にどう生かしていくつもりなのかを伺いたいと思います。

 それにしても今回の参院選の結果は、民意が急激に民主党から離れていることを強く印象づけたのではないかと思います。一部の有権者は、すでに民主党を見放しているかのようでさえあります。とはいえ、民主党は衆院で圧倒的過半数の議席を持っているので、分裂でもしない限り、今後3年間は政権を任せなければなりません。ぜひ本音レベルで、今後の国政に光明が見えるようなお話を聞かせてください。

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