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第1特集
科学と政治のキケンな関係【2】

マッド・サイエンティストは本当にいた! 20世紀の科学と政治が生んだモンスターたち

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――原爆・水爆の開発に、薬物を用いた洗脳実験、トンデモ農法の提唱、残酷すぎる人体実験……。ここでは、前世紀を代表する“狂気の科学者”を取り上げよう。

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【MONSTER01】実験に満足した“原爆の父”
J・ロバート・オッペンハイマー
[生没年]1904-1967年[出身国]アメリカ
ユダヤ系アメリカ人の物理学者。原爆の開発計画である「マンハッタン計画」の指導者であり「原爆の父」と呼ばれる。広島・長崎に投下する数週間前に行われた実験時には、とても満足げだったと伝えられている。戦後は一転して原爆投下に罪の意識を持ち、核兵器の廃絶を訴えたとか。


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【MONSTER02】“水爆の父”は核爆発で港を建設?
エドワード・テラー
[生没年]1908-2003年[出身国]ハンガリー
ユダヤ人理論物理学者。ナチス時代にドイツからアメリカに亡命。52年、ソ連より半年早く水爆実験を成功させ、「アメリカの水爆の父」と呼ばれる。58年、アラスカで核爆発を5回起こして、地面を掘り下げ港をつくる「チャリオット作戦」という“平和的核爆発”を推進したが、強い反対運動が起きたため、実行されることはなかった。



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