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第1特集
サイゾーPremium 特別企画「ヒップホップとフェスを考える」

最大規模で開催されたヒップホップフェス『POP YOURS』が与えた影響と課題

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最後に『POP YOURS』が果たした功績と、今後への期待の言葉を両氏に聞いた。

「あれだけ大きなヒップホップのフェスを幕張メッセで開催するという、チャレンジをしたこと自体が大きな功績。終わった後もこれだけ話題が続き、この取材もそうだけど、『POP YOURS』について語られるぐらい成果を残している。来年も開催されるだろうし、アーティスト側ももっと面白いものにしないといけないだろうから、自分たちでちゃんと予算を組んで、そこに投資するくらいの考え方にもなると思う。

規模が大きくなれば確実にDJの時間とかも設けられるだろうし、ダンサーたちの大会もフェス内で行われたりとか、ヒップホップカルチャーが全部が詰まっているような感じになっていったら、さらに面白くなるでしょうね」(田我流氏)

「とにかく遂行したことが大きな功績だと思います。MCで参加しただけでしたが、『POP YOURS』どうだった? って、いろんな業界の方から聞かれましたね。今年は今までにないフェスだったからこそ業界の方も注目したわけですけど、来年以降もどう魅力をスケールアップしていくのかは気になりますし、これを定着させることができれば、本当に素晴らしいコンテンツになると思っています」(渡辺氏)

『POP YOURS』の成功を受けて、来年、再来年とさまざまなスタイルのヒップホップフェスが開催されることになるだろう。ひとつのイベントでさまざまなアーティストのライブを観戦するという体験は音楽好きにはたまらないし、さらにそれがひとつのジャンル限定ということであれば、連帯感や特別感も一層高まってくる。

渡辺氏の話にもあったが、出演者を若い世代のアーティストに限定した今回の『POP YOURS』は、間違いなくそれが大きな個性となっており、次はそれぞれのフェスが異なる個性を競い合う時代が来るに違いない。個人的には『POP YOURS』と対になるように、例えばアメリカで2000~2010年代に開催されていた『Rock The Bells』のようなベテラン勢を中心としたフェスを開催するのもひとつの理想かとも思う。そして、来年開催されるであろう次の『POP YOURS』にも期待したい。

(取材・文/大前 至)


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