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【咲耶】言語化できない男女の関係性を描く映画『星と月は天の穴』注目のヒロイン

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――映画『星と月は天の穴』は、男女の関係性が体を交えることで次第に変わっていく様子が巧みに描かれている。若さと妖艶さという相反する魅力を併せ持つヒロインを演じた咲耶の素顔とは?

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(写真/広瀬正道)

昭和の文壇のシンボル的存在だった作家・吉行淳之介の小説『星と月は天の穴』を、日本映画界を代表する脚本家であり、近年は『火口のふたり』(19年)や『花腐し』(23年)などエロスを題材にした監督作を撮り続けている荒井晴彦が映画化した。40代になった作家・矢添が、さまざまな女性たちと体を重ねながら、小説執筆に向き合うというストーリーだ。過ぎゆく若さと情熱への惜別の念を感じさせる、モノトーンの映像が印象的な作品となっている。

R18指定となった本作で、ヒロインとなる女子大生の紀子を演じたのはオーディションで選ばれた新星・咲耶。『花腐し』に続いて荒井作品に主演した綾野剛を相手に、大胆なベッドシーンを演じてみせた。荒井監督に「あなたは今までどこにいたの?」と言わしめた逸材である。

父親は吹越満、母親は広田レオナというサラブレッド俳優だが、咲耶自身もかなりユニークな個性の持ち主だ。

「文芸作品の世界の登場人物になってみたいなと思っていました。そんな折、今回のオーディションを知ったんです。原作と準備稿を読み、若尾文子さんが主演された映画『卍』(64年)などを観て、当時の女性の言葉遣いを研究しました」

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