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辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」【55】

両陛下のお姿はいずこへ……祝賀パレードの現場でうずまいていた人間の業

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――日本の未来を支える異端のプリンセス・佳子様の生態を読み解きます

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 先日、天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」が開催されました。ニュース映像には、燕尾服の天皇陛下と白のロングドレスにティアラの雅子様が悠然とほほえまれ、トヨタセンチュリーロイヤルがゆっくりと進んでいるご様子が映し出されていました。沿道の人々が歓声をあげ、旗を振ったり写真を撮ったり……。奉祝の一体感に満ちた光景で、なんのトラブルもなく、日本人の民度の高さを知らしめるパレードでした。……と、いうのが、美しく編集されたニュース映像を見ての印象ですが、実際の現場では、阿鼻叫喚というかかなり過酷な状況だったのです。当日、私は少しでもパレードを拝見できればという思いで、13時過ぎに赤坂見附に向かいました。朝のニュースで皇室ファンのおばさまが「電車があるような時間にのこのこ来るようじゃダメね」と言っていたのが気になりましたが、道は長いしどこかでチラっとでも見えるんじゃないか……と思っていたのは、甘かったようです。駅を出て青山通りに向かおうとすると、すでに荷物検査所への長い列ができていました。しかも「今から並んでもパレードに間に合わない可能性があります!」と警官がアナウンス。そこで、さらに先の荷物検査所に向かったのですが、まったく前が見えない、動かない列にハマってしまいました。やっと見通しが良いところに出たと思ったら、そこにはさらなる地獄の光景が広がっていました。荷物検査所は坂の上なのですが、100メートル以上ある坂を2往復半並ばないと到達できないようになっていたのです。今までの行列人生の中でも、急坂を上って降りて上って降りて上るという試練は初めてです。一般参賀の延々と砂利の広場で待たされるのもつらいですが、無意味に坂を2往復以上させられるのもキツいです。身分差ってなんだろう……こうして皇族の方々は庶民としての自覚を促してくださっているのかもしれない……。さまざまな思いが交錯しました。

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