サイゾーpremium  > 連載  > 友清哲のビールの怪人【12】/【大江戸ビール祭りの仕掛人】醸造に乗り出す!

――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

1906_IMGP5121_cmyk_300.jpg
経営者、イベンター、そしてブルワーとして多忙を極める松井純さん(42歳)だが、今後もまだまだクラフトビール市場で大暴れしてくれそうだ。

 ビールに対する偏愛ぶりにもさまざまな形があるが、今回の怪人はなかなかすごい。

 昨年、千葉県船橋市に誕生した「船橋ビール醸造所」のブルワー・松井純さんは、クラフトビールのイベントを企画運営する「東京クラフトビールマニア」の主宰者であり、これまで「大江戸ビール祭り」などの大規模なビアフェスをいくつも手がけてきた人物だ。

 生まれは北海道苫小牧市。地元の高校を卒業し、札幌の専門学校を出た後、「家から近かったから」という理由で札幌市内のIT企業に就職した松井さんは、SEとして社会人キャリアをスタートさせた。そして27歳で東京に転勤すると、そのまま32歳で独立。現在はIT企業経営者の顔も持っている。

 それがこれほど深くクラフトビールに関わるようになったのは、ひとえに「美味しいビールをおなかいっぱい飲みたかったから」という、プリミティブな欲求に端を発している。

「とにかく昔からビールが大好きで、仕事帰りに毎晩飲み歩いていました。ある日、友人と『どうすれば美味いビールをもっと安く、たくさん飲めるだろうか』と話していたら、瓶や缶ではなく、いっそ樽で購入すればいいのではないかと思いついたんです。そこでSNSでメンバーを募り、樽買いしたビールを皆で飲むイベントを企画することになりました」

 フェイスブック上に「東京クラフトビールマニア」というコミュニティが誕生したのがこの時で、これが2 0 1 3年のこと。当初は勝手がわからず、会場の手配にも樽の調達にも難儀したそうだが、結果的にイベントは大成功を収めた。数十人の規模ながら、ビアフェスの走りとして話題を呼び、松井さんたちは2度、3度と同様のイベントを重ねていくことになる。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年9月号

戦争と平和

戦争と平和

竹内渉、究極の"美尻"撮

竹内渉、究極の
    • 【竹内渉】が魅せた色香と素顔

インタビュー

連載

    • 【RaMu】二郎デビューしたんです。
    • 【川上愛】スパイに間違えられたモデル
    • 【菜々子】が一番大事
    • 【動画メディア】の未来と情報発信のあり方
    • 【萱野稔人】人間は"教育"によって生かされている(後)
    • 高須基仁の/【テレビ】はもう終わった
    • 盆踊りに【使徒】襲来
    • 中国大富豪たちの【ポッドキャスト】
    • 【RIZE】逮捕で考える薬物とロック
    • 町山智浩/【おしえて!ドクター・ルース】90歳のセックス・セラピスト
    • ポピュリズム政策【MMT】は日本経済の救世主か?
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/帝国の翳り
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/マンガ『1122』ソリューションとしての不倫
    • アッシュ・ハドソンの「アングラ見聞録」
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 伊賀の里でビールを仕込む【忍者ブルワー】見参!
    • 幽霊、新しい大衆はもう猿を見ない。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』