サイゾーpremium  > 連載  > 伊藤文學の薔薇族回顧譚【9】/【薔薇族】の女性読者たち
連載
伊藤文學の薔薇族回顧譚【9】

【薔薇族回顧譚】ゲイ旦那の妻、女を愛する女…「薔薇族」の“女性読者”たち

+お気に入りに追加

――日本初のゲイ雑誌「薔薇族」創刊編集長が見た、ゲイメディアの勃興とその足跡をたどる

1906_barazoku_200.jpg
LGBTウェディング(bio books)

 ゲイ雑誌「薔薇族」の読み手には、少数派ながら女性も含まれていた。

「薔薇族」創刊以前、性の話題を扱う単行本レーベル「ナイトブックス」を展開していた頃から、伊藤の元にはしばしば女性読者の来訪があり、性の悩みを打ち明けられたという。彼女たちの中には、女性を愛する女性、つまりレズビアンも多くいた。

「結婚している主婦もいたし、女優さんもいたよ。男の人に比べれば、訪ねてくる人の数は少なかった。でも、レズビアンの人もたくさんいるということは、その時よくわかった」

 その後、「薔薇族」の刊行が始まると、反響の中には、少数ながらいつも女性の声が含まれていた。

 伊藤の話を元に「薔薇族」への女性の反応を分類すると、大きく3つのパターンが見えてくる。

 ひとつは、息子や夫など、身近な男性が実はゲイであるという事実、あるいはその可能性に困惑した女性からの相談だ。例えば伊藤は93年5月号のコラム「母親だけが悩むなんて」で、息子の同性愛に対して罪悪感を抱く女性からの相談内容を紹介し、父親の無関心を嘆いている。

 そして2つ目は、レズビアン女性からの反響である。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年10・11月号

伊織いお「パワフル&セクシー」

 伊織いお「パワフル&セクシー」
    • 【伊織いお】ボディメイクで鍛えた体!

(秘)読書案内

(秘)読書案内
    • 【YouTuber本】ヒット戦術
    • 【RYKEY DADDY DIRTY】ムショ読書
    • 【イスラム】を理解するための本
    • 尖端的すぎる【写真集】
    • 【フェティシズム】写真集の華麗なる変遷
    • 【スピリチュアル出版社】イチオシの本
    • 【エロ本】衰退史
    • エロ本業界の【歴史】がわかる参考文献
    • 【現代のエロマンガ家】の4冊
    • 【ヒップホップ文化】を学ぶ本
    • 17歳の【新鋭ラッパー】に聞く
    • 今流行りの【中国ミステリ】の世界
    • 占領下生まれのイビツなニッポン【図書館】

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】高崎かなみ
    • 【高槻実穂】グラビア
    • 【藤木由貴】グラビア
    • 【グレイテストラウンドガール】プールパーティ
    • 【後藤直義】GHOST IN THE TECH
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【稲田豊史】オトメゴコロ乱読修行
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【クロサカタツヤ】ネオ・ビジネス・マイニング
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【田澤健一郎】体育会系LGBTQ
    • 【澤田晃宏】外国人まかせ
    • 【大石始】マツリ・フューチャリズム
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【DJ DARUMA(PKCZ(R))& JOMMY】BLACK PAGE
    • 【友清哲】ビールの怪人
    • 【西国分寺哀】大丈夫?マイ・フレンド
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【更科修一郎】批評なんてやめときな?
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報