サイゾーpremium  > 特集  > 芸能ゴシップ  > AKB48を超えた?乃木坂46研究/【乃木坂・欅坂】が抱える没個性問題

――AKB48グループに代わり、新しい“国民的アイドル”にのし上がりつつある乃木坂・欅坂46の坂道グループ。清楚なイメージと完璧な振り付け、さらには叙情的な歌詞により、さまざまな世代のファンを取り込んでいる――。

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乃木坂46の公式HP。

 乃木坂46と欅坂46、いわゆる「坂道グループ」の人気と勢いは、止まらない……どころか、ますます加速しているようだ。

 2016年末のNHK紅白歌合戦では、48グループがAKB48以外が落選する一方、乃木坂と欅坂が共に出場を果たした。この頃から、AKBに代表される48グループの人気を凌ぐ坂道グループの台頭は、誰の目にも明らかになっている。CDの売り上げも、16年末に発表された、音楽ソフト総売上金額、アーティストトータルセールス部門で、乃木坂は74億4000万円と、AKB48の69億5000万円を上回る結果に。そして17年現在、雑誌グラビアで坂道グループのメンバーを見ない日がない。後発の坂道グループと、一時代を築いた48グループのどのような違いが、こうした状況を生み出したのだろうか? 結成からこれまでを振り返りつつ、関係者やファンの証言をもとに分析してみたい。

 そもそも乃木坂46は11年、「AKB48の公式ライバル」として結成された。プロデューサーはAKBグループ同様、秋元康氏であり、運営はソニー・ミュージックエンタテインメント。

 ソニーミュージックといえば、AKBもその結成当初、同系列のデフスターレコーズがCDをリリースしていた。しかし、同社在籍中は人気が伸び悩み、08年、キングレコードに移籍。その後、大ブレイクを果たして国民的アイドルグループとしての黄金期を迎えることになる。この間の経緯について音楽関係者は、次のように語る。

「ソニーミュージックは国内屈指のレーベルとしてのプライドが高く、AKBがCDに握手券を付け始めた際、『これでは音楽を売っているとはいえない』と、社内でも反発が起こったようです。そんなこともあってキングレコードへの移籍につながりました。しかし、その後のヒットで、ソニーミュージックの幹部が『逃がした魚は大きかった』と語ったことから、ソニーミュージック時代のPVを集めたDVDのタイトルが『逃した魚たち』になったのは、有名な話です」

 このAKBの移籍について、別の芸能記者は、こうした見解を述べている。

「実質的には、売れないAKBを数字に厳しいソニーミュージックが切り捨て、キングレコードに押し付けたわけですが、AKB大ブレイクに衝撃を受け、秋元康に新しいグループをやらせてほしいと頭を下げたということでしょうね」

 いずれにせよ、AKBの移籍で秋元氏とソニーミュージックの関係は悪化したわけではなく、「売れるアイドルを育てたいというソニーミュージックと、もう一度ソニーのブランド力を使いたいという秋元氏のもくろみがあった」(同)ようだ。そこで両者の間で浮上したのは、「AKBとは異なったコンセプトのグループを作る」というアイディアだった。その差別化とは「AKBはあくまでも劇場中心の運営で、『会いに行けるアイドル』がコンセプト。清楚系を売りにした乃木坂は劇場を持たず、ライブや握手会しか会う機会がないことで、ファンの飢餓感をあおること」であったと前出の関係者は続ける。

 乃木坂という地名はソニーミュージックが所有するビルのある場所であり、ここで公演が行われているわけではない。だが、かつてソニーミュージックが嫌った握手券付きのCDの販売について、疑問に思った人も多かったようだ。年配の乃木坂ファンは話す。

「その頃、ソニーミュージックも西野カナ頼みの苦しい懐事情だったことから、不本意とはいえ、もはやCDを売るための常套手段となった握手券商法に抗することはできなかった。実際、グループの運営には、レッスンや住居の提供といった莫大な経費がかかる。それを回収するためには致し方なかったのでしょう」

 結果、乃木坂にとって握手券と、それを手にすることで参加できる握手会は、AKBと同じか、それ以上の重要な位置を占めることになる。

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