サイゾーpremium  > 特集2  > 兄弟仲が良かった足利家とジャニー家の類似点から見る【SMAP】の解散

――SMAPの“育ての親”飯島三智女史が”SMAPの乱”に勝利するには、何が必要だったのか?企業統治論、企業経営史、そして歴史の専門家たちが、知恵を絞って「戦の指南書」をサジェスチョン!

前編はコチラ

嵐も味方につけていれば飯島女史が勝った可能性も

1609_2toku_3.jpg
長年、足利尊氏を描いたものであるとされてきた、京都国立博物館所蔵の騎馬武者象。近年の研究で、高師直を描いたものではないかという説が濃厚となっている。

 過去に起きた有名企業のお家騒動を振り返ると、同族企業の2代目と叩き上げの実力者による権力闘争の例は多々ある。『日本100大企業の系譜』(メディアファクトリー新書)などの企業研究本を多数出版する菊地浩之氏は、大正製薬の事例を挙げる。

 リポビタンDなどで知られる製薬大手の大正製薬は、1912年、石井絹治郎によって設立された。43年、絹治郎が亡くなると息子の石井輝司が後を継いだが、ほどなく戦争に召集されてしまう。その間、実質的に経営の指揮を執ったのは、丁稚奉公から絹治郎に見いだされ、取締役に抜擢された上原正吉だった。能力は輝司よりも上原のほうが上。結局、輝司が帰還した後も社員は上原を支持し、上原は46年に社長に就任。株を買い集めて上場し大金持ちになった。

 同様の事例にブリヂストンもある。

「1931年に石橋正二郎が創業した世界的タイヤメーカー・ブリヂストンは、63年に長男の幹一郎が継ぎましたが、73年に正二郎が幹一郎を更迭して以降、サラリーマン経営者が代々社長を務めています。ジャニーズの場合も、もしジャニー氏が鶴の一声で飯島女史を選んでいれば、メリー氏もそれに従わざるを得なかったかもしれません」(菊地氏)

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2020年3月号

バンクシー&現代(危)アート

バンクシー&現代(危)アート
    • 【バンクシー】の矛先と日本
    • バンクシーと【パルコ】の関係
    • 社会を斬る【次世代アーティスト】
    • 【石川真澄×くっきー!】異端美術対談
    • レン・ハン自殺後の【中国写真】
    • 【舐達麻】が吐くラップとタトゥー
    • 【刀剣乱舞】狂騒曲
    • 芸術なのか?【AIアート】の真贋
    • AI推進国【韓国】のAIアート
    • 【高山明×中島岳史】「不自由展」圧力と希望
    • あいトリをめぐる【政治家たち】
    • 【書肆ゲンシシャ】が選ぶ(奇)写真集
    • 【天皇肖像】の含意とアート群
    • 【美術展ビジネス】に群がる既得権益
    • 現代アートの今がわかる書籍群

池田ショコラ、甘くて苦いオトナグラビア

池田ショコラ、甘くて苦いオトナグラビア
    • 【池田ショコラ】大人に脱皮

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 表紙/都丸紗也華「このへんで跳ねたいんです」
    • 【ぴーぴる】天真爛漫娘の現代っ子放談
    • 必ず最後に【杏】は勝つ
    • 【ベビーテック】の伝道師が語る普及の道
    • 【萱野稔人】"殴り合い"はなぜ人間的なのか
    • 【イズム】が蘇る2020年の音頭
    • 米発【ミートテック】が狙う中国人の胃袋
    • 【丸屋九兵衛】アンバーを語る
    • 【町山智浩】「スキャンダル」TV局トップのセクハラを暴け!
    • 世界の左派が掲げる【反緊縮経済政策】
    • 小原真史の「写真時評」
    • 笹 公人「念力事報」/令和のマスク騒動
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/「So kakkoii 宇宙」小沢健二の鎮魂歌
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 震災をきっかけに浸透した「んだ」のビール
    • 更科修一郎/幽霊、雑誌もまた老いて死んでいく。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』