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第1特集
識者たちの「マツコ論」【4】

【中村竜太郎】伝説のジャーナリストが評するマツコの女性ではない“マージナル”な魅力

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――芸能界を震撼させたスクープ「シャブ&飛鳥の衝撃」など、数々のスクープを放ち、事件、芸能、スポーツ、皇室、政治など多岐にわたるジャンルを取材するジャーナリストが浮き彫りにする、マツコ・デラックス、そしてマツコブームとは?

ジャーナリスト

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中村竜太郎
なかむら・りゅうたろう 「週刊文春」で20年間記者勤務後、フリーに。「週刊文春」「文藝春秋」「Forbes Japan」などで執筆中。「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞を歴代最多の3回受賞。人物評伝、インタビューを多く手がけ、鋭いメディア批評にも定評がある。

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『嫌われない毒舌のすすめ(ベスト新書)』

 世の中に対する鋭い視点と毒舌に、“異形の者”ともいえるルックス、そして自ら「しょせんはオカマ」という特殊な立ち位置。これらの特徴を武器に人気を集めるマツコ・デラックスは、今の時代の象徴に見えます。

 まず、今の世の中は毒舌がブームです。その代表は、マツコと有吉弘行、坂上忍の3人。有吉は品川祐を「おしゃべりクソ野郎」と評したりと、誰もが思っていることを的確に言葉にすることで、人気を獲得してきました。人気が出始めた当初、坂上忍は、潔癖症をウリにしたキワモノのタレントでしたが、汚ギャルを罵ったりする中で支持を高めています。近年のテレビ番組はフォーマットが固まりすぎていて、視聴者にも飽きられ始めていたので、毒を吐いてそれを壊し、視聴者をスッキリさせてくれる人が求められていたわけです。

 また、この3人はスター性が特別高いわけではなく、どちらかというと身近さがウリ。トレンディドラマが流行していたバブルの時代までは、テレビに出ている人=スターであり、視聴者にとっては見上げる存在でした。それがバブルがはじけた00年前後かは、徐々に身近なタレントが増えていき、今は視聴者がタレントを見下すような時代になってきています。

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