サイゾーpremium  > 限定  > 冠二郎5歳サバ読み告白で考える、「夜のバイト歴」「カツラ」ほか、芸能界“詐称”話の正統性とは?
ニュース
【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

冠二郎5歳サバ読み告白で考える、「夜のバイト歴」「カツラ」ほか、芸能界“詐称”話の正統性とは?

+お気に入りに追加

――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

nittere1503.jpg
日本テレビアナウンスルームHPより

 演歌歌手の冠二郎が「年齢を5歳サバ読みしていた」と告白。実年齢はすでに70歳の古希であることを明かした。

 芸能界の年齢詐称は決して珍しいことではないが男性は珍しい。過去を紐解いても、亡くなった森光子の3歳。江角マキコ2歳、岡本夏生2歳とゴロゴロいた。記録としては三井ゆり(現・野口五郎夫人)の4歳が、これまでの最大だったかもしれない。ほとんどは女性で、「少しでも若く見られたい」という心理が働いているが、冠は5歳も若く申告していた。しかも古希になる70歳。

「演歌歌手ですし、70歳になって"詐称でした"と今さら謝られても、そんなにショックを受ける人もいない。むしろ笑える話」とこの告白を話題作りと見るものもある。

「芸能界に入るときも一般の就職と同じで、履歴書で自己申告するだけで、特に戸籍抄本や住民票が必要なわけではない。女性の場合、身長やスリーサイズの記載もあり、これも自己申告。本人が最初から嘘の申告をしていればわからない。また本人ではなく、事務所が売り出す方法として年齢やスリーサイズを多少、ごまかすこともあります。後にバレても、人気や仕事に決定的な致命傷になるわけでもなく、安易にやりやすい。まだまだ芸能界には年齢詐称している人はいると思います」(芸能関係者)

 年齢を若くいうことなど「可愛い嘘」で片づけられるが、経歴となると後に問題になることも少なくない。女性に多いのが過去の仕事(バイトも含む)。最近も日テレのアナウンサーに内定していた笹崎里菜さんが銀座のクラブでバイトしていたことを履歴書に記載しなかったことで、「内定取り消し」の処分を受け、裁判沙汰にまでなる騒ぎになった。結果は両者が和解、笹崎さんの日テレでのアナウンサー正式採用が決まった。

「どんな子にも話したくない過去はあるもの。事務所は正直に話すように言っても、言わなかったりする。女性で一番多いのが、笹﨑さんのような夜のバイト。クラブやキャバクラなどたいしたことないのですが、短期間のバイトだから、バレないと思ってしまうことで、話さないことが多い」(前出)

 実際、「キャバクラでバイトしていた」と後にバレたタレントも少なくない。

「結局、キャバ嬢などの接客業は客が気づく。芸能界に入るぐらいだから店でも人気があった子。客の印象も強い。なかには夢中になって通い詰めた客もいる。その子が芸名で芸能界に入れば、客から"○○は店にいた子"とたれ込みが入り、バレる。なかには公にしないからとお金を強要するケースもある。"似ている子"として突っぱねることもあります。店にいたという確かな証拠はないわけですから」(別の芸能関係者)

 確かに、過去の経歴の証拠を探し出すのは難しい。芸能人が元ヤンキーというケースも少なくない。これは地元のヤンキー仲間が写真付きで告発するケースが多く、隠しようがないが、「そんな話が出ても無視するのが一番。一過性の話題で済む話」といった対応が多い。なかには芸能界に入る前から体にタトゥーを入れている子もいるが、それだって見せない限りわからない。最近は年齢より顔の整形、カツラと、顔や体の詐称のほうに誰もが関心を持つ。井戸端会議でも女性にとっては最大関心事になっているほどだ。

「整形は過去と現在の顔写真を並べることで読者に"鼻の高さが違う"と提示すると意外とウケる。カツラや増毛は芸能界では珍しくないこと。特に増毛。髪はどんなに気を付けていても、芸能人とはいえ年相応に白くなったり薄くなったりする。年の割に髪が異常に黒くフサフサしているほうが不自然。カツラはテレビでもわかりやすい。そこで最近の芸能界に多いのが、早めの増毛。外国には素晴らしいメーカーがあって、限りなく自分の髪に近い髪を用意して増毛するのでほとんどわからない。増毛の量によって何百万とかかり、毎月一回、専用の美容室でカットしなければなりませんから維持費はかかりますが、普段は普通にシャンプーもできるし、スポーツや水泳をしても決してずれない。かなりの優れもので、芸能人の御用達になっています」(別の芸能関係者)

 芸能人は年齢から体、髪に至るまで隠れた努力も必要なのであり、芸能人としての価値を維持するための必要経費も大変なものである。

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母親が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。


Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年12月号