小中高の三世代にわたるゲーム好き現役アイドルたちに好きなゲームについて語り合ってもらった『課金はしません!」JCJKアイドルが健全ゲーム宣言』企画。登場してくれたアイドルのひとりである蒼波純ちゃんは、2014年1月号のインタビューページが、実は本誌への初登場であった。
そこで今回の再登場を記念し、好評だった前回のインタビューのロングバージョンを改めて掲載することに。2013年10月に収録されたインタビューではあるが、すでにゲーム好き、アニメ好きの片鱗は随所に垣間見える。
現在では大手芸能プロに所属、女優への階段を歩み始めた彼女の“最初の一歩”をとくとご覧あれ!
(写真/河西 遼)
あなたにとって、明日のアイドルとは何ですか?
「……」(1分近く熟考の末、結局答えが出ず終了)
これは、今夏開催された講談社主催の女性アイドルオーディション企画「ミスiD(アイドル)2014」でのいち場面。普通のオーディションならば落とされても仕方ない受け答えかもしれない。が、小学6年生の美少女・蒼波純はその後、見事グランプリを勝ち取った。
ゴスロリチックな可愛らしい服を普段から着こなし、ツイッター、タンブラー、インスタグラムなどのネットツールを使いたおす。不思議ちゃんっぽい雰囲気はあるものの、話せば普通の子ども以上に子どもらしい素朴さを感じさせる。彼女は、そんな稀有な才能の持ち主だ。
グランプリ受賞の感想を聞いてみたところ、
「ええと、なんだろう……。感想……。えっと……。あまり自信はなかったですけど……。(熟考)……なんかうれしいなって……思います」
と、噂に違わぬ超スローペースな受け答え。そのあまりのスローさに、「最終オーディションの感触が悪かったので、私としてはダメだったろうなと思ってたんですよ」とお母さまが助け舟を出すほど。この取材が人生初のインタビューということもあり、以降はお母さまにサポートしてもらいながら取材を続けることと相成った。
では、受賞を知ったのはいつだったんですか?
母「『FRIDAY』の誌面で各賞を発表、ということになってたんです。といっても、さすがに事前連絡くらいはあるだろうと。でも、ほんとになくて(笑)。私は発売日の夜中の3時くらいにコンビニで雑誌を買って、誌面で知りました。本人はもちろん寝ている時間なので、朝学校に行くために起きて雑誌を見つけて、そこで知ったようです。」
蒼波「……ビックリしました……」
周りの反響はありましたか?
蒼波「……ファンレターがたくさん来たんです。全部にサイン入りチェキを付けてお返事しました。お手紙をもらえるのはうれしいです。ミスiDの発表前は『頑張ってね』、発表後は『おめでとう』って書いてくれています……」
母「お返事に付けるチェキを撮ると面白いんですよ。目をつむっている率がすごい高いんです。この間は3枚撮って3枚つむってました」
緊張しちゃうんですかね? では蒼波さんは、すごく嬉しい時にはどうなるんですか?
蒼波「……うーん……」
ず、ずいぶん悩みますね(笑)。では人生で一番うれしかったのはいつですか?
蒼波「……うーん……。(熟考)……PSPの乙女ゲーム『アムネシア』を買ってもらった時です。ストーリーが面白いです」
そ、そうですか……。
いまはゲームに夢中なような彼女だが、実は先ほどからご登場中の彼女のお母さまは根っからのアイドル好き。大胆な露出で人気を博した元グラドルの仲村みうや、多くのアイドルインタビューを手がけてきた吉田豪氏を敬愛、ご本人もアイドルに関する文章をネット上でこっそり書いていたこともあるという“サブカル母”なのだ。
では、蒼波さんもお母さんと同じくアイドルは好きなんですか?
蒼波「……えっと……。声優さんが好きです。大塚明夫さんとか花澤香菜さんとか」
母「小さい頃はW(ダブルユー)とか好きだったけどね」
蒼波「……覚えてない……」
アイドルオタクへの英才教育を施されたりは?
母「うちって4人子どもがいるんですけど、誰もアイドルオタクに育たなかったんですよ。家には100冊くらいアイドルの写真集があるのに。まあお姉ちゃんはサブカル女子なんですけどね」
蒼波「……サブカルって……何?」