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【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

今の芸能レポーターは弱い者いじめしかしない!?沢村一樹が証明した直撃取材の妙味

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――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

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『絶筆 梨元です、恐縮です。 ぼくの突撃レポーター人生録』(展望社)。直撃もひとつの"芸"。

「週刊文春」(文藝春秋)が俳優・沢村一樹の不倫現場を直撃取材。その一部始終は傑作だった。

 人間、ふいに取材を受けると慌てふためく者あり。怒り出す者あり。思わず本音で喋る者ありとさまざまだが、昔から多いのが「事務所を通して下さい」。率直に言って、事務所を通すくらいなら直撃などしない。仕事の話ならともかく、直撃はプライベートな話なので、本人に直撃するのが自然なのだが、芸能人にとって"事務所"は都合のいい逃げ道。結局、事務所を通したコメントは当たり障りないものとなってしまう。

 直撃はその人の人間性が出る。沢村は大人の役者らしい堂々とした対応だった。

 沢村は「文春」の直撃に対して、「カミさんが一番。二番目は彼女かなあ」と答えたかと思えば、エッチについても「した」「してない」と答えははぐらかしたが、面白かった。"エロ男爵"沢村ならではのコメントだろうが、最初から事務所を通していたら、果たして、同じコメントを取れていたかは疑問だ。

「文春」発売当日は、沢村主演の人気ドラマ『DOCTOR2』(テレビ朝日)の放送初日。懸念された視聴率は20%近い数字を上げ好発進。スキャンダルなどものともしなかった。不倫相手や妻とのその後はともかく、俳優としての沢村の株は上がったと思う。

 男と女のスキャンダルは芸能マスコミの王道だが、最近、やたらと目に付くのが事務所を通じ「仲のいい友達の一人と聞いています」というコメント。まるでマニュアルでもあるかのように共通している。これでは取材の本質から外れてしまい、記事にしても物足りなさが残ってしまう。

 男女関係の取材は周辺から始まる。十分な証拠が揃ったところで本人に直撃するのが取材の"いろは"。ところが、本人を直撃するのはほとんど週刊誌だけ。芸能レポーターもスポーツ紙の記者もほとんど直撃をせずに、事務所を通したコメントに終始している。直撃するのは、中島知子や美元など特定の人物に限られている。スポーツ紙記者の話を聞くと「要は大手事務所など強力な後ろ盾のない弱いタレントに限られている。昨年は騒動の渦中にいた小林幸子も直撃でした」という。

 芸能レポーターも然り。


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