サイゾーpremium  > 特集2  > 「圧力」と「赤字」まみれ! 【サッカー関係者匿名座談会】

──景気が良さそうに見えるが、実は、圧力と赤字にまみれ、本当は“ヤバい”ことになっているサッカー界。サッカー誌では絶対に書けないウラ話を関係者に集まって暴露してもらった。

[座談会参加者]
A…サッカー専門誌編集者
B…スポーツ新聞記者
C…フリーランスサッカーライター

1211_zasshi.jpg
書店の棚に並ぶサッカー専門誌。休刊・廃刊するのはどの雑誌が先か……。

──まず、最近の代表取材の雰囲気ってどうなんでしょうか?

A 選手のメディア対応でも悪い話は聞かなくなったよな。こちらの問いかけを無視して素通りするのがスタンスだった中田英寿のようなタイプはいないでしょ? 本田圭佑(CSKAモスクワ)とか香川真司って、ミックスゾーン(スタジアムの取材エリア)ではどんな対応なの?

B 試合前に限れば、本田圭佑選手は話さないときはまったく話さないですよ。ただ試合後はいつもしっかり話しますね。自分のパフォーマンスがよくなかったからとか、気分次第で話さないことがあるとか、そういうムラがあるタイプでもないですね。

C 香川もメディア対応はとてもいいですよ。ただ香川の場合はクラブでの取材が大変みたいです。

A だって世界的な名門マンチェスター・ユナイテッドだからね。あそこはプレミアリーグのクラブの中でも独特のルールを持っているクラブで、取材の規制も世界屈指の厳しさだから。

B オールド・トラフォード(ホームスタジアム)でのデビュー戦があったじゃないですか? そこで見事に初ゴールを決めたのだけど、日本から来たペンの記者(新聞や雑誌の記者)は、誰もミックスゾーンには入れなかった。テレビ局のクルーだけは、クラブに謝礼を払って、コメントの映像撮りをさせてもらったらしいけど。

A そんな大変な状況なんだ。でも、それだとペン記者は仕事にならないよね?

B あのときは日本人のペン記者が入れなかったことを伝え聞いた香川が、わざわざミックスゾーンじゃないエリアまで出てきて、コメントをしてくれたらしいんです。本人のコメントが取れるかどうかは、ペン記者にとって死活問題だからね。

C テレビ業界は景気のいい話を聞くけどさ、紙媒体のメディアはどうなの?

A そこに触れます? こっちは笑えないぐらい悲惨ですよ。まず老舗の専門誌である「サッカーマガジン」(ベースボール・マガジン社)、「サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画出版社)が壊滅状態ですから。ある広告代理店の出稿案内では「公称45万部」なんて記載しているけど、あんなものは大ウソで、「マガジン」は5万部割れの毎号大赤字。「ダイジェスト」も5万部割れですが、「ワールドサッカーダイジェスト」(同)の売れ行きでなんとか持ちこたえているとのこと。

C ベースボール・マガジン社は「サッカーマガジン」をどこかに買い取ってもらおうと動いているという話もあるぐらいです。確かに「マガジン」の記者は、Jリーグの取材現場で見かけなくなりました。誰が試合レビューを書いているんだろうと思って雑誌を確認したら、そもそも試合レビュー自体が掲載されてなかった(笑)。

A 専門誌が試合レビューを掲載しないってことは、サッカーが行われている現場を無視している行為に等しいですよね。

C (苦笑)。今年から注目の試合しか扱わなくなったみたいです。売れてないからなのか、J1の試合取材にも記者を派遣しなくなっている。今年のJ1は鳥栖、札幌が昇格してきたから、毎回の交通費もばかにならないんでしょうね。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年5月号

「情弱ビジネス」のカラクリ

「情弱ビジネス」のカラクリ

佐山彩香が挑む10年目の"新境地"

佐山彩香が挑む10年目の
    • 【佐山彩香】デビュー10周年グラビア

インタビュー

連載

    • 【都丸紗也華】キラキラ系が苦手なんです。
    • 【岸明日香】唐揚げの音で孤独を癒す
    • 【ラウンドガール】男を"オトす"必殺グラビア
    • いつか【ゴマキ】と朝帰りッ
    • 研究者が予言する【ロボット】の平等な未来
    • 高須基仁/追悼【内田裕也】
    • 【東京】に輸入される祭り文化
    • 【シリコンバレー】が中国ベンチャーをパクる日
    • 【ボブ・マーリー】米国人音楽市場の今
    • 町山智浩/【魂のゆくえ】腐敗した教会と牧師の闘争
    • 【経済統計】の不正と偽装で見えた日本経済
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子の「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/さよなら平成、ありがとう平成
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/男が期待するヒロイン像にはハマらない『キャプテン・マーベル』
    • 【白塗り店主】の変なバー
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 元チューバ奏者の【チェコ人】が本場のピルスナーで勝負
    • 伊藤文學/【薔薇族】華々しき"摘発史"
    • 幽霊、過去を裁いて復讐する者たち。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』