サイゾーpremium  > 連載  > 佐々木俊尚のITインサイドレポート  > 産業構造変われば政府変わる? ガバメント...
連載
佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第38回

産業構造変われば政府変わる? ガバメント2.0待望論!

+お気に入りに追加

──激変するITビジネス&カルチャーの深層を抉る!

1107_it_ill.jpg
行政サービスを手元で好きなようにチョイスすることが可能になるかも。まるで『サマーウォーズ』の世界!?

 先月はGoogleTVの話を発端に、産業の垂直統合が終焉し、個人や中小企業に大きな可能性をもたらす、モジュール化したビジネスの話をした。今月はそこからさらに進めて、そうした産業構造の転換に対して、政府がとるべき政策を考える。

 6月号の本欄では、ビジネスがプラットフォーム化しているということを書いた。このプラットフォーム化の波は今後、ありとあらゆる産業を覆っていくのではないかともいわれている。例えば自動車産業は垂直統合の典型で、さまざまな下請けメーカーが製造した部品をうまく組み合わせ、それらを過不足なく連携させて動かしていくためには、最終的な組立工程での精密なすり合わせ作業が必要だった。このすり合わせこそが、自動車メーカーの垂直統合の核心になっていたともいえる。それなしでは、部品がいくら積み上がっても完成品の自動車にはならないからだ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年5月号

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ