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創価学会系四大雑誌の愉しみ方【4】

島田裕巳が見る学会系メディア「創価学会は、メディアを介した"ブッククラブ"である」

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島田裕巳氏の著書『創価学会』

島田裕巳[宗教学者]

「潮」も「第三文明」も、1960年に創刊されています。これは、池田大作(現名誉会長)が第3代会長に就任した年でもあります。そして64年に公明党を結成、67年には初めて衆議院に進出しています。60年代というのは、創価学会が最も勢いのあった時期。いわゆる「折伏」に力を入れ、どんどん会員数を増やしていこうとしていたわけです。

 この時期の「潮」は、一般的な総合誌として機能していたように思います。内容的にはむしろ左翼系の雑誌。哲学者の鶴見俊輔を中心とした「思想の科学」のグループが寄稿していたりしました。これに対して「第三文明」は、学会内の理論誌としてスタートしています。第三文明というのは、保守、あるいは自由主義にも革新、あるいは社会主義にも偏らない第三極をめざすという政治的な主張に基づいています。


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