サイゾーpremium  > 限定  > 日本人は、「宮崎駿」を、まったくワカッテ...
大混乱となった『ポニョ』論争から『アリエッティ』を考える【1】

日本人は、「宮崎駿」を、まったくワカッテナイ!? 賛否評論な宮崎作品の正当性を批評家たちが問う

+お気に入りに追加

ponyo-main2.jpg
人面魚のポニョが、魔法の力で人間の女の子に
なったときのキュートな姿。
(C)2008 二馬力・GNDHDDT

 今月17日からスタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』が公開されます。それに合わせて今月の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)はスタジオジブリ祭りを開催中。4週連続でジブリ作品をオンエアしています。先週の2日には豚の飛行機乗りを通してダンディズムを表現した『紅の豚』が放送され、明日9日には恋や将来の夢に揺れる少女の思春期を切り取った『耳をすませば』を放映予定。以降16日には英ファンタジー小説を原作とした『ハウルの動く城』、23日に不思議な生き物と姉妹の交流を描いた国民的映画『となりのトトロ』と続きます。このように日本テレビさんも『借りぐらしのアリエッティ』を盛り上げようと躍起になっているようです。

 こうした状況に、2008年に公開された『崖の上のポニョ』ブームを思い起こす方も多いはず。興行収入155億円、観客動員数1200万人以上(社団法人日本映画製作者連盟資料)、藤岡藤巻と大橋のぞみが歌った主題歌CDも売り上げ約50万枚の大ヒットを記録。さらに昨年7月に発売されたDVD売り上げも60万枚を超えるなど、『ポニョ』が日本に一大ブームを巻き起こしたのは記憶に新しいところ。そんな商業的には大成功の『崖の上のポニョ』ですが、公開当時からその評価は見事にまっぷたつにわかれていました。「子どもがポニョのマネをして大はしゃぎ」「鉛筆の柔らかいタッチでぬるぬると動く画が素晴らしい」と、肯定的な評価が聞こえる一方で、「話がよくわからない」「なんとなく不安になる不気味な映画」といった感想もちらほら。こうしたニ分された評価はブログ界隈や映画サイトのユーザーレビューなどでも論争を巻き起こしていました。その後、 第32回日本アカデミー賞・最優秀アニメーション作品賞受賞などもあり、世間的にはなんとな~く好評のまま収束を迎えた感のある「ポニョ」ブーム。しかし、サイゾー読者様の中には「結局、『ポニョ』は名作か、駄作か、よくわからん!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。


Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ