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連載
佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第11回

鍵を握るは「ネット」と「個人」新聞以後のメディアが百花繚乱!

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──日本以上に新聞社の淘汰が加速度的に進むアメリカでは、その穴を埋めるように、早くも次のメディアが続々と立ち上がっている。プロのジャーナリストではない「個人」と「ネット」を最大限活用し、このニューメディア戦国時代を制するのは誰だ!?

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次々と生まれる新聞以後の新メディア。取り
残された新聞社の寿命は、あとどれほどな
のか......。

 新聞社をめぐる環境が、ますます悪化してきている。シカゴ・トリビューンが倒産したのは昨年の話だが、今年に入ってからアトランティック紙が「ニューヨークタイムズは5月に破綻するのでは」という記事を書き、タイムズ側が慌てて否定するという出来事も起きた。しかし同社の危機は昨年から顕在化しており、最近ではメキシコの大富豪から莫大な資金を融通してもらうことを決め、この経営危機をしのごうとしている。

 またグーグルはここ数年、新聞紙面の広告枠をネットで販売するサービスを提供し、800紙以上に広告を配信していたが、2月いっぱいで終了することを決めた。この発表に対して、アメリカの有力なIT系ニュースサイト「テッククランチ」は「新聞は急降下を止められなかった。グーグルでさえ援助するつもりがないとは」と書いた。新聞はグーグルから見放された、という論調だ。

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