【水槽】ネットカルチャーとオルタナティブロックを繋ぐ、唯一無二の存在

――歌い手/ボカロPから、独自の世界を構築する音楽家へ。最新曲「CERAMIC SKIN」に宿る原点と孤独、そしてバンドセットワンマンへ向かう現在地を水槽に聞いた。

(写真/淵上裕太)

ニコニコ動画などに「歌ってみた」動画を投稿する歌い手/ボカロPとして活動を始め、現在は作詞・作曲・編曲から歌唱までを自ら手がける音楽アーティスト・水槽。

2020年、ボーカルユニット・SEVENTHLINKSの「p.h.」をカバーした動画がバイラルヒットし、クールでアンニュイな歌声が注目されたことが大きな転機となった。

21年の1stアルバム『首都雑踏』でトラックメイキングに目覚め、収録曲の半数以上を自身が作詞・作曲・編曲した2ndアルバム『事後叙景』(22年)では、サイバーパンク作品の影響などを彷彿とさせる独自の音楽世界を展開する。

「実在する東京の地名をモチーフにした1stも、SF的な要素を取り入れた2ndも、私の好きな何かしら浮世離れした世界観で完成させたコンセプトアルバムでした。3rdアルバム『夜天邂逅』(23年)も同様ですね。非常にコンセプチュアルなアルバムであると同時に、それまでとは違うかたちで音楽と向き合い、自分の音楽を通じて少しずつ現実に接近していく覚悟を決めたアルバムというか。タイアップ曲の影響が自分の中で大きかったと思います」

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