2年間で4000タイトル以上!――逆「時間停止モノ」も登場!? 進化し続けるアダルトVRの今

――まるで、本物のAV女優とセックスしているような感覚を味わえるアダルトVR動画。VRの出現によってAV業界は大きく仕組みが変わり、またVR市場は活性化しているようにも見える一方で、デバイスや撮影の制約などの課題も浮き彫りになってきているという。

『ミライのつくり方2020―2045 僕がVRに賭けるわけ』(星海社新書)

 一般の消費者向けにVR(仮想現実)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)が市場に出回り始めてから、早2年。中でも積極的に参入したのはアダルト業界だろう。

 仮想空間の中で、まるで目の前に本物の女優がいるかのような立体感のある映像や、臨場感のあるバイノーラル録音で、耳元でささやくように女優が語りかけるAVの演出はVR技術と親和性が高い。

 そのため、VRの出現以降、多くのAVメーカーがVRのアダルトビデオ作品(以下、VRAV)の制作を始め、「VR元年」といわれている2016年の11月には国内最大手の動画プラットフォーム「DMM.com」が「DMM VR動画」を展開(現在、「DMM.R18」は「FANZA」に名称変更、VRの動画配信も一般作品はDMMのまま、アダルト作品はFANZAに移行)。VRAVの配信が本格的に始まり、さらに翌月には大手AVメーカーのソフト・オン・デマンドが「SOD VR」という、VRAVを体験できる個室ビデオ店をオープン。ますます気軽に体験できるようになった。

 そんな時を経て、現在のVRAV市場は、一体どのような状況になっているのだろうか? 本稿では、この近未来的なアダルトコンテンツの最前線に迫りたい。

VR市場で唯一成功するも主観モノだけだと頭打ち?

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