カミングアウトはシンボル化を促す!?――セバスティアヌスが元祖?ゲイのセックスシンボル像

たわわな胸や大きな尻のセックスアピール、堂々としたアティチュードが求められる女性アーティストのファクターとは打って変わり、ゲイ男性の間で求められるセックスシンボルの要素とは?

史上最古のゲイ・アイコンと呼ばれる聖セバスティアヌスと、2パックが生前にマキャベリ名義でリリースした『The Don Killuminati: The 7 Day Theory』(96年)を並べて見てみると……。

「女の子たちが俺のことを魅力的だって思ってくれるのなら、それは素晴らしいことだよ。男連中も俺のことを魅力的だと感じてくれるのなら、それも素晴らしい。すっごくいいじゃん。賛辞だよね。俺に憧れてるとか、俺と同じことができそうだって考えてる人がいてくれることが。ホント、そう思うよ」――16年に米『ペーパー』誌で、こう語るのは、日本でも超人気の男性アイドル・グループ、ワン・ダイレクションの元メンバー、ゼイン・マリクだ。自分がゲイにとってのセックスシンボルであることを、素直に受け止めて喜んでいる。

 思えば16年は、「男性にとってのセックスアピールとはなんなのだろうか?」と、改めて考えさせてくれたアーティストが、なぜだかそろって逝ってしまった年だった。デイヴィッド・ボウイ、プリンス、そしてジョージ・マイケル――。

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