カジノ法施行の何が悪い? ブラック企業でギャンブラー・ナイタイ圓山社主を見習え

──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言

“大手ブラック企業”電通からのお歳暮は、なぜか米の詰め合わせ。脆弱なエリートの皆さんが米を食って体力をつけるという意思表明か。白米でホワイトになるということか。

 2016年12月、統合型リゾート整備推進法(カジノ法)が可決された。私はここで賛成・反対を論じるつもりはまったくない。パチンコ、競馬だってこれだけ一般的になっている今のありさまを見たときに、カジノ法がないことのほうがおかしいくらいだと思っている。

「博打が悪い」と一概に言えないのは、それだけではない。故団鬼六は『閑吟集』から「一期は夢よ ただ狂え」という句を引用し、好んで使っていた。人生みな道徳観を逸脱し、その場その場で博打のように生きるもの。そう思わないか?

 経営者だってサラリーマンだって会社に自分の生殺与奪権を預けることで博打をしている。うつ病や過労死や自殺、左遷も倒産も博打に負けた結果だといえる。自営業も一人ブラック企業で働いているのと同じこと。誰もがみな日々延々と博打を打ち、自爆の恐れに震える時代なのだ。

 カジノ法施行でギャンブル依存症が広がるのではないかと声高に叫ぶ奴もいるが、そういう人は自分が完璧だと思っているのか? 誰もが何かに依存している。いまさらどんな賭け事をやってもどうってことない。やるならやればいい。

 私が知る中で、最大の博打をした人は、風俗情報を得意としていた「ナイトタイムス(ナイタイ)」「ナイタイスポーツ」を発行していたナイタイ出版の圓山和則社主である。09年に同社は社員が第三者破産を申し立て倒産、圓山さんも自己破産したが、思えば彼はいつも一人ブラック企業だった。「今年はボーナスの金が足りない」と言っては、原資1000~2000万円を持ってラスベガスに行き、調子がよければ儲けた金を社員に支払っていた。負けたらゼロである。

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