【文月 悠光】セクハラ騒動もネタに昇華! 元“女子高生詩人”の決意

――おっさんに言われた心ない一言も、“炎上上等”でエッセイへ。そのスゴい“中身”とは?

(写真/キムラタカヒロ)

「あなたの朗読にはエロスが感じられないね。最近セックスしてる?」――これは詩人の文月悠光さんが、朗読イベントに出演した際にお客さんに言われた一言である。高校生のときに中原中也賞を受賞し、女子高生詩人として話題を呼んだ文月さんは、デビュー以来あらゆる“洗礼”を浴びてきたという。

 “女子高生”で“詩人”だからとの理由でイベントやメディアに呼ばれる日々に戸惑い、若手女性詩人であるだけでセクハラ発言をされる。詩を身近に感じてもらうべく、2014年にアイドルオーディションのミスiDに挑戦した際は、詩人がアイドルなんて、と心ない批判も受けた。これらの経験についての連載をまとめた初のエッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)が、9月6日に刊行された。だが、エッセイを書くことには当初反対の声もあったのだそう。

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