かつて裏ビデオに出た姐さん、若い衆もいた!? 売春チラシで年間20億円! エロ産業に絡むヤクザのシノギ

――ヤクザのシノギといえば、覚せい剤の売買や闇金融などを思い浮かべる向きも多いだろう。だが、風俗やアダルトビデオの販売といったエロ産業にも彼らは深く関わり、時に巨額を稼いでいるという。ここでは、「ヤクザのシノギとしてのエロ」という視点から、その歴史をひもといてみたい。

警視庁が発行する『警察白書』には「売春暴力団」の文字が。

 エロ産業の中でも、裏ビデオ販売や売春など、違法性の高いものになるとチラついてくるのがヤクザの影だ。例えば今年5月には、児童ポルノを含むわいせつなDVDを販売したとして、二代目東組幹部組員ら8人が逮捕、滋賀県警は、DVDなど約20万点を押収している。同月には神戸山口組系暴力団幹部も売春事件で逮捕。逮捕容疑は、昨年9月に高校1年の女子生徒に売春させて得た売上金を、援デリ経営者の男を通じて受け取った……というものだった。

 ただ、このような事件は、まれにニュースで伝わってくるのみ。ヤクザとエロ産業がどれほどの深さでつながっているかの“詳細”は、メディアの報道からは伝わってこないのが現状だ。ヤクザ取材の経験が豊富なスポーツ紙記者も、「その手のシノギの話題は、ヤクザ本人も語りたがらないですね」と話す。

「シノギを成功させるために、接待の時に『好きな女を持って帰っていいぞ』と女を利用して男をたらし込むという話であれば、何度も耳にしたことがあります。また、そのように自由に使える女性を複数抱えていることも、取材を重ねるとわかってきますが、エロ産業に直接事業として関わっているという話は彼らの口からは聞かない。ヤクザのシノギは基本的に法に触れており、さらに女性で金を稼いでいるというのは、建前上、口に出すのがはばかられるのではないでしょうか」(同)

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