「悲惨であることを強要されてきた……」地下アイドルライター・姫乃たまの胸の内

――9月22日、アイドルが自らその業界事情をしたためた『潜行』が発売された。小誌では、同書内に収めきれなかった、元人気AV女優・大塚 咲による撮り下ろしグラビアを特別公開! 著者・姫乃たまがあらわにした、心と体の本音とは……?

(写真/大塚咲)

「本を出しておいてなんですが、最近、アイドルの悲惨話にみんな飽きてきてますよね(苦笑)」

 まさに、そんな“アイドルの悲惨話”を盛り込んだ初の著書『潜行』を上梓したばかりの地下アイドル・姫乃たまは、そう漏らした。

「地下アイドルの現状について書くようになって、取材をしていただく機会も増えたのですが……どこに行っても、聞かれるのはやはり、ブラックなお金の話か枕営業の実態についてばかりで。正直もう、そんなにネタがないんですよ」

 そもそも彼女の文章は、そうした業界の裏側を“暴露”するようなものではない。自身も同じ「地下アイドル」というポジションに身を置きながら、淡々と、女の子たちの自意識や承認欲求と向き合おうとしたものだ。

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