あの大ヒット作の担当で社員同様に働いて給料はわずか! マンガを支える「編プロ」の実態

――一般誌にも下請けの編集プロダクションがあるように、マンガ雑誌にも下請けの編集プロダクションが存在する。しかし、星の数ほどある一般誌の編集プロダクションと違って、マンガ系の編集プロダクションはそれほど数は多くない。その代表的2社、銀杏社とシュークリームを中心に、マンガ系編集プロダクションの実態に迫る!

銀杏社とシュークリームの公式ウェブサイト。性格は異なるが、どちらも今のマンガ業界になくてはならない存在だ。

 マンガ業界を支えているのは、何も出版社の社員編集者だけではない。出版社の下請けとして編集業務を行う編集プロダクション(以下、編プロ)という存在もあるのだ。その中でマンガ系の編プロとして最も名前が知られているのは、講談社、小学館など大手出版社とも関係が深い「銀杏社」と、祥伝社の外部編集部ともいえる「シュークリーム」だ。

 銀杏社は『カムイ伝』(小学館)を描いた白土三平の弟、岡本真が1973年に設立した編プロ。現在は約100人の従業員を抱えており、マンガ編集業務のほか、装丁などのデザイン、自社のウェブ媒体運営、企画単行本などの刊行も手がけている。

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