ヒカシュー・巻上公一インタビュー JASRAC委員兼ミュージシャンが語るダウンロードと著作権の未来

──かつてテクノ御三家のひとつに数えられたヒカシューというバンドでリーダーを務める巻上公一。ミュージシャンという肩書を持ちながら、JASRACの委員でもあるその男が、違法ダウンロード刑事罰化やJASRACのネット配信について語ってくれた。

巻上公一氏。

 1978年に音楽ユニット「ヒカシュー」のリーダーとしてデビュー、口琴やホーメイなど「声」に着目したパフォーマンスを追求し、即興演奏家として第一線で活動する巻上公一は、黎明期から個人サイトを運営するなど、インターネットに積極的なミュージシャンのひとりである。氏はJASRACの委員でありつつ、JASRACの監視団体的な存在であるJ-scat(JASRACの不正融資疑惑を追求する会から発展し、97年に発足した日本作詞作曲家協会)の会員でもあるという、さまざまな立場からボーダーライン上で活動している稀有な存在。今回の強引な刑事罰化についても当然反対の立場ではないかと考えていたが……。

「特に反対はしなかったですね。今回の改正関係の文書は全部読んだけど、そう簡単に逮捕はされないでしょう。あんなの、ザル法ですよ。だからみんな変わらずダウンロードをするんじゃないかな。逆に100万人くらい捕まったら面白いけどね(笑)」

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2024.4.28 UP DATE

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