"20代働く女"は中二病!? 小さなオフィスで繰り広げられる『午前3時の危険地帯』の矮小な現実

2012年2月号 COMICクロスレビュー

■手練が描く、恋とオシャレとお仕事と

『Real Clothes』(13巻)
作/槇村さとる
掲載/「YOU」(集英社)
価格/440円 発行日/11月18日
優秀さを買われて婦人服売り場に異動になった百貨店社員の絹江。そこには、仕事の鬼で服バカの田渕課長、特別サロンを仕切り数時間で1000万円を売る神保部長など、アクの強い面々が集まっていた。洋服愛に目覚め、仕事にも邁進する絹江は、婚約者と別れることに。やがて田渕との関係に少しずつ変化が……。ドラマ化もされた人気作が完結。

【ライター・高野評】
★★★★★☆☆☆☆☆
洋服が可愛くないという致命的欠点
まず洋服が可愛くない。全然リアルではない。もちろんファッションはこの物語(ワーキング・ロマン)のギミックでしかない。わかってはいるが、やっぱり「テーマは仕事ですから」とフォローしなければならないような描写では、少女マンガとしての輝きは半減してしまう。しかし読後の高揚感はさすがで、個人的にはアリ。問題は、こういう前向きな「お仕事マンガ」を描ける人が、1979年生まれの主人公世代以降に少ないことなのかもしれない。

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