金正日総書記死後も変化なし!? チョン・テセが語る朝鮮とサッカー

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11年12月末、家族と正月を過ごすために久しぶりに帰国したテセ選手は、懐かしい川崎の土地で、握手を求めるファンにも快く対応していた姿が印象的だった。(写真/江森康之)

 暮れも押し迫った11年12月19日、衝撃的なニュースが舞い込んだ。朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の朝鮮中央テレビが、国家指導者である金正日総書記が同月17日に死去したことを公表したのだ。日本のマスコミは北朝鮮情勢に関する報道一色に染まったが、そこに映るのは金正日総書記の訃報を受けて泣き崩れる北朝鮮の国民たち。しかしそれが、本当の北朝鮮人の姿だと思っている日本人は少ないはずだ。隣国であり日本とも関係が深いにもかかわらず、我々はこの国のことをよく知らない。一体北朝鮮とはどういう国なのか? 日本で生まれ育ちながら「韓国籍」を持ち、北朝鮮代表になることを選んだチョン・テセ選手に話を聞いた。

──早速ですが、チョン・テセ選手がなぜ北朝鮮代表を選んだのか、あらためて教えてください。

チョン・テセ(以下、テセ) 小学校の頃から、朝鮮学校に通っていたことが大きいですよね。教育の中で、「自分は何人なのか」というアイデンティティが確立されたからです。

──それは、どのような教育なんでしょうか?

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