「どのバンドも同じ......」じゃない! 歴史で振り返るV系流行スタイルとモテの変遷

──「コテコテメイクでチャラチャラ楽器弾いてりゃV系なんだろ?」と思う人もいるだろうが、ことはそう簡単ではない。V系業界内では各種スタイルがはやり廃りを繰り返してきたのだ。ここではざっくりと、時代ごとのスタイルの変遷を追いかけてみたい。

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 ビジュアル系(以下、V系)とは名前の通り、バンドやファンの見た目でくくられるジャンルである。その源流は諸説あるが、本稿では、80年代末にメジャーデビューを達成した、BUCK-TICK(メジャーデビュー87年、以下同)、X(現X Japan、89年)、COLOR(89年)、BY-SEXUAL(90年)といった邦楽バンドを原初と設定したい。派手なメイクをほどこし、髪をダイエースプレーで垂直に逆立てたスタイルは共通している【上図「~90年」】。無論これらはLAメタルやパンクといった海外文化の模倣といわれているが、なぜかそこで元ネタ以上に髪を逆立てたり特攻服を着てしまうのが、メンバーの大半が元ヤンキーであるがゆえの過剰な男らしさの発露といえるのではないだろうか。

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