今なら狙い目はやっぱり中国!? 金で臓器を買う日本人とそれに応える諸外国事情

──当特集【1】で見てきたとおり、日本国内では臓器移植の待機解消が遅々として進まないため、患者の間では海外での移植手術を決断する者も少なくない。しかしそうして海外で提供される臓器の裏側には、さまざまな裏社会とのつながりが垣間見られることも事実。ここでは、日本人患者の移植と関わりを持ちやすい3つの地域と国の、臓器売買事情を提示しよう。

移植法改正で小さな一歩を踏み出した

■日本

医療保険が適用される移植手術もあり、安価に安全に受けられる……ことになってはいるが、2010年の臓器移植件数は、心臓13件、肺16件、肝臓17件、膵臓1件、腎臓129件、小腸4件と、決して多くはない。しかし09年の臓器移植法改正で、15歳未満の脳死患者からの臓器摘出が可能となるなど、少しずつ状況の改善を目指してはいる模様。数字は、国内で合法に受ける移植にかかる費用。

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