オウムの闇からライブドアの裏人脈まで──エキサイト新聞"東スポ"が伝えた闇社会

──ここまでは、いわゆる"正面"から伝えられた暴力団と雑誌の関係を浮き彫りにしてきた。そんな中、今年で50周年を迎えた泣く子も笑う唯我独尊のスポーツ紙「東京スポーツ」は、近年の裏社会をどのように伝えてきたのだろうか?

いかにして"東スポイズム"はつくられたのか。これを読めばわかるかも!?『東スポ黄金伝説。

 裏社会を報じるマスコミは多々あれど、天下のエキサイト新聞・東京スポーツでは、その情報はひと味もふた味も違っている。押尾学の薬物事件では、裏社会人脈を連日のように報じ、タニマチの一人であるパチンコ関連会社会長からは34億円という巨額訴訟をチラつかせる内容証明が届いたほどだ。さらにのりピー事件では、彼女にドラッグを売ったこともあるという、モロに裏社会の住人(売人)の情報として、『売人とシャブSM』【1】は業界を大いに震撼させた。

また、桜田淳子や山崎浩子といった有名人が関係していた統一教会問題や、あのオウム真理教事件など、社会問題化したカルト宗教の報道でも独特の目線は健在だ。統一教会では北朝鮮への送金ルートや大物政治家との関与を追及し、オウム事件でも武装化の実行部隊と暴力団の関係を執拗に追いかけている。

とはいえ、そこは東スポらしく、『発見!! バズーカ砲』【2】といった記事が出たことも。

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