速水健朗氏がパーソナリティから分析──"ヤンチャ"が礼賛される業界の"熱さ"に隠された危険性

店名やTシャツ、メニューなどに漢字や筆文字を多用し、"和文化"を誇張するところは、少しヤンキー文化に通じるものがある。

──経歴や経験に左右されない、開業への敷居が低いことも特徴となっているラーメン業界。自身のヤンチャぶりを武勇伝として語る店主も多いが──犯罪と彼らのパーソナリティにも何か関係はあるのだろうか? 若者文化や、ラーメンの歴史・業界背景に詳しい速水氏に聞いた。

 ラーメンと犯罪の関係を「店主のパーソナリティ」から見るためには、業界のムード、空気感を知る必要があるでしょう。かの業界は、不況下の日本では特異なほど、自由かつエネルギッシュな空気感に満ちています。まず、外食産業で大手の寡占化が進む中、個人商店がこれほど元気な業界はほかにない。たとえばハンバーガーならマクドナルドが7割のシェアを誇るのに対し、ラーメン店は個人商店が8割を占めていますからね。

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2024.4.27 UP DATE

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