不可侵となった美食家たちの"舌" 自称食通がはびこるグルメ業界

「dancyu」での小山氏のグルメ連載。本当においしいんですよね? 

「あの××が推薦」「あの××の舌をうならせた」などのうたい文句に引きずられ、店選びをしたことはないだろうか? しかし、その推薦人の「舌」は必ず信用できるのか? 辛口グルメ評論家・友里征耶が、誰も語らなかった「食の神様」のタブーに切り込んでいく──。

 篆刻家(木や石に文字を彫る人)であり陶芸家であり、そして美食家として広く知られている「北大路魯山人」(1883~1959年)。"食の神様"のように扱われてきた彼だが、「はたして本当に食通だったのだろうか?」という疑念を筆者はかねてから抱いていた。多くの読者がおそらくそうであるように、『美味しんぼ』(小学館)の影響で、錯覚を植え付けられただけではないだろうか。

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