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連載
佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第52回

まるでSFの世界!? モノとモノがつながる次のインターネットのために

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進化の歩みを止めないIT業界。日々新しい情報が世間を賑わしてはいても、そのニュースの裏にある真の状況まで見通すのは、なかなか難しいものである――。業界を知り尽くしたジャーナリストの目から、最先端IT事情を深読み・裏読み!

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2012.5.18 グーグル社のイベント「Google I/O 2012」で発表された、自社タブレット「Nexus 7」。製造を手がけているのは台湾の製造メーカーASUSだ。日本での正式発売はまだだが、動向からするにそう遠くはなさそう。

 スマートフォンの普及で劇的に変化したモバイル技術の世界。その次に来たる未来に向けて、さらに現在開発が進む新しい機能や製品がある。それらが抱える問題を解決するために、また新たな技術が生み出されてもいる。今月の本稿では、そうした、今後要注目の技術を紹介してみたい。

 次世代のモバイルは、どのようなものになっていくのだろうか?

 グーグルが最新版のスマートフォンOS「アンドロイド」向けに、「グーグル・ナウ」という機能をリリースしている。この機能は次世代モバイルの可能性を垣間見せてくれる。すでにアメリカで発売されたタブレット「Nexus 7」に搭載されたグーグル・ナウは、ユーザーの現在の状態に沿って情報を伝えてくれる。今の居場所やスケジュールなどを解析し、「そろそろ次のミーティングの場所へと移動したほうがいいですよ。会場への移動は、ここから34分かかりますから」といった形で情報をプッシュしてくるのだ。

 これだけでも十分よくできているように感じる。しかしユーザーの持っている情報はスケジュールや居場所だけではない。最近のソーシャルメディアやスマホのアプリなどで収集されているユーザー情報はもっと莫大にあり、これらを活用すればもっと多くのことができるはずだ。例えばグーグルが別に取り組んでいるプロジェクトとして、「グーグル・グラス」というのがある。顔にかけるメガネにカメラを組み込み、さらにガラス上にさまざまな情報を表示してAR的に使おうというものだ。数年内の実用化が目標とされている。

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