サイゾーpremium  > 特集  > 政治・経済  > [COLUMN]過去の発言から読み解く高市早苗のパーソナリティ
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「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」。2025年の自民党総裁戦で総裁に選出された後のスピーチで発したこのフレーズが、過重労働を追認していると批判されながらも、同年の流行語大賞に選出された高市早苗首相。ここでは過去の発言から彼女のパーソナリティを探ってみたい。

総裁選後のスピーチで批判を浴びた高市首相だが、12月1日、サウジアラビアの投資関係者らが集まる国際投資イベントで、マンガ『進撃の巨人』のセリフを引用し、「Just shut your mouths! And invest everything in me.(いいから黙って全部オレに投資しろ)」と発言。あまりに侮蔑的なフレーズで非常識だと、これもまた批判を浴びた。

さまざまな発言が物議を醸す高市首相とは、どのようなパーソナリティの持ち主なのか? 「栴檀は双葉より芳し」とは、立派な人は幼い時から優れているという意味だが、若い頃の高市氏はどのようなニオイを発していたのだろうか?

松下政経塾から派遣されてアメリカ連邦議会に勤めたのち、テレビキャスターを経て1992年、参議院選挙に初出馬したものの落選。同年に出版した著書『30歳のバースディ その朝、おんなの何かが変わる』(大和出版)では、「この本では、恋の話をいっぱい書くことにした」とプロローグにある通り、赤裸々なエピソードが満載。それによると、少女時代はテストが98点だと説教をする厳しい母に反発。

「その反動か、中学に入ってから私は少々グレた。夜中に親が寝静まったころ、そーっと下へ降りて自転車出して、友だちと合流して、ガンガン音楽かけながら遊び明かして、親が目を覚まさないうちにそーっと家へ帰って。
 高校へ入っても勉強にはあまり熱心になれずに、ほとんど無気力状態。勉強よりもロックとバイクが好きで。やっぱり、夜中に家を抜け出して遊んでいた」とのこと。

大学受験では早稲田と慶應に合格し、東京暮らしができるとワクワクしていたら、弟を私立の中学に入れたいので、お前を私立に通わせる余裕はないと親に言われ、神戸大学に進学。さらに、嫁入り前の娘を一人暮らしさせるわけにはいかないと、奈良から神戸まで片道3時間かけて通った。

その後、ようやく下宿を許されるも、両親が突然下宿先に登場。酒瓶や煙草の吸い殻を見られ、家宅捜索されて、「彼と朝まで一緒にいた」と書いた日記帳を発見される。朝まで説教され、また往復6時間の通学生活へと逆戻りした。それでもアルバイトに励み、家庭教師だけでなくパーティ・コンパニオンも経験したとある。卒業間際になってようやくマンションでの一人暮らしを許されると、髪の毛にピンクのメッシュを入れて、ひとつ年下の彼氏と全国へツーリングに出かけていた。

時は進んで社会人になると、同書にはこんな記述が。

「以前、ある雑誌のインタビューを受けて、『高市さんのお酒の思い出を聞かせてください』と言われたときに、私の頭の中によみがえってきたのはワイン通の恋人と、極上の赤ワインと、地中海の海の青さ。

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