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THC入りのグミやチョコがヘルシーで大人気! コロナ禍のLAで“必要不可欠”な大麻フード

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 では、エリカさんやボビーさんのディスペンサリーでは、具体的にどんなエディブル商品が売れているのか? 

「〈Cornerstone〉でもっとも人気のあるカテゴリーはグミです。次に人気なのはチョコレートですけど、グミの売り上げはその約2倍。続いて売れているのはミント類ですね。グミの中だと〈Camino〉と〈Wyld〉というブランドが人気があります。両方とも本物のフルーツ入りで、ジューシーな味わいがお客さんから好評。オレゴン州ポートランドのブランドである〈Wyld〉に関しては、マリオンベリーというオレゴン州原産のベリーを使ったフレーバーが一番ウケています」(エリカさん)

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「Marionberry Indica Gummies」(Wyld)

〈HERB〉でも、この1年でもっとも人気のカテゴリーはグミだそうだ。

「以前はチョコレートや焼き菓子が売れていましたが、今ではグミはほかのカテゴリーよりもはるかに人気がありますね。特に、〈Kiva〉社の『Camino』というシリーズはウチのサイトで一番売れています。『Wild Berry』と『Midnight Blueberry』というフレーバーが人気で、後者は不眠症のお客さんをターゲットとした商品。グミ1粒にTHCが5mg入っているだけなので、マイルドなハイを味わえます」(ボビーさん)

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「Camino Wild Berry Gummies」(Kiva)

 健康志向の人が多いカリフォルニアではヴィーガン(完全菜食主義者)も多く、〈HERB〉ではそのマーケットに特化したグミが売られている。

「〈Elefante〉というブランドのヴィーガン・グミは動物性の原材料が一切入っていないので、よく売れています。味も良く、パッケージも可愛くて、値段とのバランスもいいですね」(同)

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「Vegan Gummies Pineapple Strawberry」(Elefante)

 筆者はこの商品を実際に試してみた。10mgのTHCを含むグミ1粒を半分に切って食べたところ、まず甘酸っぱいパイナップル・ストロベリー味が口の中ではじけ、心地よい気分に。そして、頭が軽くフワーッとなるような感覚が訪れたが、リラックス状態を保ちながら家の中で執筆作業などをすることができた。

 こうしたグミのほか〈Cornerstone〉や〈HERB〉で売れているのが、〈Breez〉というブランドのタブレットやミントキャンディ。
「中でも『Extra-Strength Tablet』は超強力なタブレットで人気がありますね。水と一緒に飲むもので、1錠に20mgもTHCが含まれているのに値段がそこまで高くないのもウケている理由のひとつ。もっとも、タブレットは正確にはエディブルのカテゴリーから外れるので、このようなTHCの含有量が許されているんです。だから、この商品は上級者向けで、耐性が低い人には向いていません。初心者には、同じく〈Breez〉のシナモン味ミントキャンディ『Cinnamon 1:1 High CBD Tablets』が人気。名前の通りCBDとTHCが1:1の割合で入っているので、両方の効果をバランスよく得られ、柔らかなハイを感じられます」(同)

 後者のキャンディを試したところ、少しスパイシーなシナモンの味とミントの組み合わせが絶妙で、1粒が小さいのにおよそ10分後には軽い浮遊感とリラックス効果が得られた。コンパクトなパッケージで持ち運びに便利なのもありがたい。

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「Extra-Strength Tablets」(Breez)
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「Cinnamon 1:1 High CBD Tablets」(Breez)

 ちなみにCBDといえば、エディブルに限った話ではないが、最近はTHCは含まずCBD成分だけが入った商品をスーパーやネットなどでも買うことができる。この状況について、エリカさんは次のように話す。

「今、さまざまな企業がCBDのトレンドに乗っかっていて、〈Cornerstone〉のサイトでもCBDが100%の商品を扱ってはいますが、THC入りの商品はスーパーやアマゾンでは法律的に販売できないんです。でも、私たちの経験からすると、本当はCBDの効果をフルに生かすにはTHCも含まれていることが必要。THCがCBDを活性化させますからね。その意味では、THCを含まないヘンプ(麻)由来のCBD商品よりも、THCを少し含むカンナビス由来のCBD商品のほうがいい。頭をクリアにしながら1日を過ごしたい人には、CBDの比率が高い商品がオススメですね」

“スーパーフード”の抹茶が入ったミントキャンディ


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