連載
お騒がせ男の"最初で最後の懺悔録"──高須基仁 の「全摘」 No.53

女優でなく取締役として会見で泣いた高畑淳子、もうテレビは諦めて舞台で全国行脚しろ!

+お気に入りに追加

──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言

1610_takasu1710_230.jpg
「赤毛のアン」にはAKB48の藤田奈那が出演しているため、私の後ろではAKBメンバーたちが観劇。彼女たちとは顔見知りだが、「私の近くにいるとイメージが悪くなるぞ」と言っておいた。

 愛川欽也とうつみ宮土理が建てた中目黒の「キンケロ・シアター」で、ミュージカル「赤毛のアン」を鑑賞し、思わず涙を流した。

 上演したのは、梅沢重雄氏が理事長を務める日本航空学園主宰「ウィングシアター」である。元劇団四季の女優・相良まみが総合演出を務め、毎年、ミュージカル公演を行っている。「赤毛のアン」は東京、静岡、山梨で上演された。舞台には、カタルシスがある。

 高校時代の友人で劇団青年座の演出家・鈴木完一郎は、2009年7月に亡くなった。同年9月にお別れの会が開かれ、青年座社長や制作本部長、多くの俳優たちが駆けつけ、完一郎の演出家としての異才ぶりを偲んだ。完一郎と青年座同期の俳優・西田敏行は、会場で私の姿を見つけると「高須さん、完一郎から、よく噂を聞いていたよ」と初対面ながら握手を求めてきた。

 会場には、高畑淳子も来ていた。そのときすでに青年座の取締役になっていたと後から聞いたが、彼女は私に一瞥をくれただけで何も言わずに去っていった。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年5月号

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ