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第1特集
韓流、バイブ、BL…男子禁制スポットを巡る

潮吹きたい! ホモに萌えたい!女の欲望叶える【秘】スポットに潜入

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――女の人が今何を考え、どこで遊んでいるのか、読者諸氏はご存じだろうか? 筆者(男)はまったく把握していなかった。東京のいたるところに男子禁制よろしく女性が女性だけで楽しむ娯楽場が存在する。秘密の花園に誘われ門戸を叩くと、「なんじゃこりゃ」の連続で……男には見えない新しい東京の姿がそこにあった。

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毎年夏の恒例になった「an・an」のセックス特集。エロメンが登場する付録DVDの内容も話題に。

 男女雇用機会均等法が1986年に施行されて、はや28年がたった。以降”男女平等”が建前となっているが、結婚や妊娠、体力差などで、長らく続いた男社会の無言のプレッシャーを受ける女性も少なくない。ふと、本誌女性編集者が、こんなことを言う。「ストレスや欲求が溜まったら、男性は街に出れば風俗店に駆け込めるじゃないですか。女には風俗店がないんです」。出張ホストでも頼めばいいじゃないかとも思ったが、繁華街に点在する店舗型ヘルスとはわけが違い、ハードルが高いというのもわかる。男の風俗に代わる女性の欲求の捌け口はないものか。そこで思い立つ。女性カルチャーをリードしてきたのはいつの時代も東京という街だったのではないかと。例えば、90年代前半には六本木のディスコ「ジュリアナ東京」のお立ち台で踊る女性たちが取り沙汰され、バブルを謳歌する彼女たちこそが時代の象徴のように語られた。70年代から「渋谷PARCO」や「SHIBUYA109」の開店をきっかけに台頭したギャル文化も、90年代にコギャルなどの流行語や、”ガングロファッション”を生み出した。また、ブルセラや援助交際といった若い性を売る女性たちの舞台としても渋谷は語られた。女性の欲望が世間に取り沙汰されるとき、舞台は常に東京だった。そんな東京こそが、女性のストレスや欲求を受け止めるのに最適な街、言ってしまえば女の風俗街に成り得るのでは……そんな多少大胆な仮説を立て、現代女性の生息域を巡ってみると、男の筆者の理解の範疇を越えた女性の欲望と、それを包み込む東京の新しい姿が見えてきたのだった。

韓流アイドルに群れる和服マダムたち

「新大久保コリア街『名物店』も消えた『閉店のソナタ』」(「週刊新潮」14年8月28日秋風月増大号)など、大手週刊誌などで報じられる嫌韓報道のひとつとして展開される「韓流ブーム終焉」の報を真顔で受け取っている人がどの程度いるのかはさておき、新大久保の駅にいざ降り立つと、閑古鳥はそれほど鳴いていないことがわかる(下部ボックス参照)。”今なお女性が新大久保に大勢集まっているらしい”という噂だけを頼りに11月某日、新宿の職安通りに面するK-POPライブハウス「SHOWBOX」【1】へ韓流アイドルのライブを見に向かった。時刻は19時半、雨風が勢いを増して気温は10度を下回る。傘を差しても雨が吹きすさび、寒さで手がかじかむ。こんな悪天候じゃ来場者は少ないだろうと高をくくっていたら裏切られた。ライブハウスを取り囲むように、女性の人だかりができていた。

 同ライブハウスは1階がライブ会場、2階がイベントスペースになっている。ライブ公演を終えたら2階でサイン会が開かれるというのが「SHOWBOX」での恒例の流れだとか。ファンとの交流を意識するあたり、雰囲気はAKB48のライブや握手会に似ているかもしれない。とはいえ男性ばかりが集まる秋葉原の劇場とは趣が違い、集まってくる女性は身奇麗でステレオタイプ的なオタクとは様相が違う。むしろ、自分の母親とそう変わらぬ雰囲気のご婦人や、会社の同僚となんら相違ないOL風の女性、制服を着た女子高生など、ごくごく普通の女性たちであふれ返っている。雰囲気をつかめたのはいいが、会場になかなか入れない。13時から約2時間おきに5公演を実施する同会場。スケジュールが詰まり、前のライブの片付けが終わらないのだ。

 しばらくすると、会場外に公演の終わった長身のK-POPアイドルが5人で姿を現し、2階に駆け上がっていった。そして彼らの後を小走りでついていく女性ファンが、大蛇のごとく行列をうねらせる。幅3メートルほどの階段は40名以上のファンで埋まって、一気に騒がしくなった。行列の中には親子連れや、和服姿のマダムも目についた。年齢層が驚くほど幅広いことに気づかされる。昨今の嫌韓ムードの中では、韓流好きを公言すれば、周囲から白い目を向けられることもあるかもしれない。それでも彼女たちの熱い視線はK-POPアイドルに絶え間なく注がれている。

 会場へ入ったのはライブ開始の15分前。100人収容できる会場が女性で半分以上埋まった。こんなに寒い大雨の平日の夜に、だ。ちなみに男性客は筆者ただ一人だった。この夜パフォーマンスを披露したのは、6人組のK-POPアイドルグループ「BEATWIN」。韓流スターはヨン様くらいしか知らない筆者はともかく、同行した編集部きっての韓流マニアという本誌編集者も「聞いたことがないグループ」だという。偶然、日本でのメジャーデビューを翌日に控えていたものの、世間的にはまったく知られていない、いわゆる地下アイドルだ。そもそも「SHOWBOX」で公演を行うのは、皆無名の韓国人青年たち。東方神起や少女時代などが起こしたK-POPブームの恩恵を受けて、新大久保という街にはたくさんの地下男性アイドルが生まれ、「韓流は終わった」と騒ぎ立てる週刊誌をはじめとした多くのメディアをよそに地道な活動を続けている。

 約1時間のライブは、思った以上に見ごたえがあった。彼らの人形のように艶々した肌質や端正な顔は、どうにも浮世離れしている。優れているのはビジュアルだけではなかった。キレのあるダンスやアクロバットもさることながら、日本デビュー用の日本語歌詞の楽曲を歌えば、歌のうまさが際立つ。だが一番興味深かったのは、ライブ後のチェキ撮影会だ。1000円の撮影権チケットを購入した女性は皆、一斉にメイク直しを始める。通訳兼司会者の女性が「最近、撮影が過激になってきています。あまり彼らの体に触れすぎないようにしてください」と撮影前に注意を促すも、どこ吹く風という印象。

 いざ撮影が始まると、隙を見て、お気に入りのメンバーの頬に自分の頬をくっつけて撮影に興じる女性も。自分の席に戻ってくると、撮影写真を仲間と見せ合う人もいれば、写真を見つめてひとりでうっとりしている女性の姿も。妙齢の女性も、女子高生も、年齢など関係なく一様に大はしゃぎだ。男性がいない小さなコミュニティで楽しむ様はまるで、中学生の女子が秘密基地で青春を楽しんでいるようで、ただただ驚きを隠せなかった。

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