サイゾーpremium  > 連載  > 宇野常寛の批評のブルーオーシャン  > 「フジテレビ問題」を考える
連載
宇野常寛の批評のブルーオーシャン 第18回

「フジテレビ問題」を考える

+お気に入りに追加

──既得権益がはびこり、レッドオーシャンが広がる批評界よ、さようなら!ジェノサイズの後にひらける、新世界がここにある!

1110_uno_rensaibook.jpg
『マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~』

 この原稿を書いている2011年8月22日現在、インターネット上の動きに端を発したフジテレビへの抗議活動が注目を集めている。ことの発端は約1カ月前の7月23日、俳優・高岡蒼甫のツイッター上での発言だ。「正直、お世話になったことも多々あるけど8は今マジで見ない。韓国のTV局かと思う事もしばしば。うちら日本人は日本の伝統番組を求めてますけど。取り合えず韓国ネタ出てきたら消してます。ぐっばい」──これは、ここしばらくフジテレビが韓国制作のテレビドラマを午後の昼下がりの時間に長時間放映し続けていることへの違和感の表明だ。高岡の所属事務所のスターダストプロモーションはこの発言を問題視し、当人を解雇。排外的ナショナリズムの肯定とも取れる発言が問題視されたことに加え、それ以上に芸能事務所にとって極めて重要な取引先であるテレビ局に「配慮」した処分であったという判断が大勢を占めている。この騒動は一気に過熱し、フジテレビにはいわゆる「ネット右翼」とおぼしき視聴者からの抗議が相次ぎ、8月に入ってからは同局の「親韓」的姿勢を批判するデモ活動が確認されている。8月21日にも中規模のデモが行われ、メディアを賑わせた。ネットでのフジテレビ批判も拡大を続け、同局午後枠の有力スポンサーである花王社の製品をアマゾンレビューで酷評する運動までが発生している。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ