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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第4回

ソ連を崩壊させたエロ議員と有閑マダム

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【今月の映画】

『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
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下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)は、女とウィスキーを愛する平和主義者。しかし、大金持ちの未亡人ジョアンヌ(ジュリア・ロバーツ)、謎めいたCIAスパイのガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)との出会いを通じて、アフガニスタン支援のために前代未聞の一大プランをぶちあげる......! アカデミースター3人が豪華共演。
監督/マイク・ニコルズ 出演/トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマンほか 配給/東宝東和 日本では、5月より日劇1ほかにてロードショー

 トム・ハンクスが自分の主演作として、ノンフィクション『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』の映画化権を買った時、世間は驚いた。チャーリー・ウィルソンは民主党の元下院議員で、トム・ハンクスも民主党の大物サポーター、2人とも黒人や中絶の権利を支持し、銃の規制に賛成するリベラルだが、それ以外はまるで似ていないからだ。

 1980年代、グッドタイム(ごきげん)・チャーリーは、そのあだ名の通り、連夜プレイメイトをはべらせてパーティでバカ騒ぎを繰り返していた。「チャーリーズ・エンジェル」と呼ばれる巨乳美女の秘書たちを引き連れ、「デカパイの秘書は、タイプが打てる秘書より探すのが難しいよ」と自慢した。ウィルソンは、セックスだけでなく、酒とコカインにも溺れていた。そんなただれた政治家を、なぜ『フォレスト・ガンプ』の善人俳優が演じるのか?

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