「中学中退」して力士デビューした"春"
―― ここ数回、俺が春日野部屋に入門した頃の昔話をさせてもらっていたが、もう1回だけ話をさせていただきたい。毎年4月、入学シーズンとなり、新しい環境に身を投じる子どもや若者たちは多いが、俺のように田舎か...
―― ここ数回、俺が春日野部屋に入門した頃の昔話をさせてもらっていたが、もう1回だけ話をさせていただきたい。毎年4月、入学シーズンとなり、新しい環境に身を投じる子どもや若者たちは多いが、俺のように田舎か...
―― このところ、相撲界では、世間の目が土俵の外のドタバタばかりに向いていて、相撲をこよなく愛する俺としては悲しいばかりだ。 俺以上に相撲を愛し、現役時代は大横綱・栃錦として、引退後は年寄・春日野を襲...
―― 年が明け、この時期になると思い出すのが、力士時代の師匠、春日野親方との別れだ。1月10日は、俺が「おやじ」と慕っていた親方の命日なのである。 春日野親方は、現役時代は「土俵の名人」と呼ばれた横綱...
―― 世の中、不景気だの、消費が冷え込んでいるだのといった暗いニュースばかりが流れている。景気をよくするには、国民がもっとお金を使うようにならなければならないなんてが言われているが、そんなことを聞くと、...
―― 今回は、相撲界を陰で支え続ける女将さんという存在とその思い出を書いてみたい。 親方が相撲部屋における表の看板(顔)なら、裏の看板は女将さんだ。女将さんの存在を語らずして、相撲部屋の話はできない。...
―― ――破天荒な各界一の型破りな元お相撲さんによる人生譚。 今回でこの連載を始めて早80回になる。もう7年近く続けているんだなぁ。 まぁ、こうなると、この連載を最初から読んでいる読者は当然少なくなって...
―― 今回も、前回に引き続いて若い力士と女性関係について少々深い話をしてみたい。 言わずもがな、若い力士が恋などにうつつを抜かしてなどいては、大事な修業に身が入らなくなり、関取への道は遠くなるばかりか...
―― 今回は、還暦を過ぎた男が柄でもないと言われそうだが、力士の色恋沙汰について書いてみたい。なんとなく、そんな気分なんだから、いいじゃないか。 力士にとって、恋をすることは、相撲人生を左右する大きな...
―― そんなことを言うと、頭が変になったと思われるかもしれないが、俺が尊敬する人のひとりに「仙人」がいる。そう、マンガや映画に出てくるような、あの仙人を想像していただいて結構だ。 その人は、職業や肩書...
―― 去る4月29日、俺は愛知県幡豆郡幡豆町三ヶ根山の山頂にいた。ここに何があるかを知っている日本人は、ごく少数だろう。 ここには「殉国七士の墓」、または「殉国七士廟」と呼ばれるものが建立されている。...
―― 相撲界では、3月の大阪場所が終わると、三重県伊勢市にある伊勢神宮で奉納相撲をする。相撲が神事でもあることは知っていると思うが、その地域を守る神々に、力士たちが磨き抜かれた技を奉納するという奉納相撲も...
―― 今回は、俺の大親友である綾小路きみまろについて語らせてもらいたい。最近は、テレビにお笑い芸人があふれているが、同じ芸人でも、きみまろが歩いてきた道はほかの芸人とは大きく異なっている。きみまろは、日...
―― 朝青竜の復活優勝で、最近では稀に見る盛り上がりを見せた大相撲の初場所だった。といっても、話題はよくも悪くも朝青竜のことばかりで、本当の相撲人気の復活とは言えない。だが、大の相撲ファンを自認する俺か...
―― 前回は立ち合い問題について、俺なりの意見を述べさせてもらった。今回はもっと大きな話として、今の大相撲について感じていることを話させてもらいたい。 立ち合いで両手を土俵につくというルールのおかげで...
―― 今回は、大相撲を愛するひとりとして、自分自身、相撲を取った経験者として、少々専門的になってしまうが、今の相撲界にひとつの提言をしたい。最近話題になっている「立ち合いの手つき」問題についてだ。俺のよ...