【YENTOWN】「仕事は適当、遊びは真面目に」東京で一番イケてるクリエイター集団

――今、日本語ラップ界隈だけでなく、ファッション感度の高い若者の間でも注目を集めている東京のクルー・YENTOWN。ベールに包まれた部分が多い、彼らの素性とは?

(写真/守本勝英)

 2015年あたりから、東京を拠点に活動するYENTOWNがラップ・ミュージックやファッションのシーンで注目され始めている。が、この大所帯の軍団は、いまだ謎だらけ。ヒップホップ・クルーなのか、クリエイター集団なのか──それさえも判然としない。彼らが集まっていた渋谷のとあるカフェバーの個室へ潜入すると、まず、首謀者のひとりであるラッパーのJNKMNは「カッコよくいえば、イケてる音楽や映像や服屋をやってる人たちによるクリエイター集団ですね」と語った。体にタトゥーがびっしり入った彼は今年、YENTOWNのラッパーであるMonyHorse、PETZと共に、MONYPETZJNKMN名義で2つのアルバム『上』『下』を発表している。

 ところでYENTOWNといえば、岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』(96年)における移民たちが集まる架空の都市が思い出されるが、なぜこの名前をつけたのか?

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