ジリ貧“選挙特需”で新聞社にカネ落ちず!? 記者たちが明かす「ウラ都知事選」全貌!

新聞記者が語る選挙報道のウラ側

7月10日に投開票された参議院議員通常選挙、7月31日に投開票された東京都知事選挙と、今夏の政治ネタは選挙一色であった。有権者はメディアでその結果を知ればよいが、まさにそのメディアで記事を作成している現場の記者にとっては、選挙報道はまさにお祭り。そのウラ側を、新聞社の現役記者らに語ってもらった。

『池上彰の あした選挙へ行くまえに』(河出文庫)

A:全国紙ベテラン記者
B:全国紙中堅記者
C:全国紙中堅記者

A 今夏は参院選に都知事選と、選挙取材で忙しかった。ただ、参院選は盛り上がらなかったな。朝日、毎日、東京といった左派系メディアが「改憲勢力が3分の2を取るかどうかが争点」とあおったけど、あっさりその3分の2【1】を取って終わり。

B ただ、与党関係者に聞くと、「意外と民進党が取った」という声も多かった。32ある改選数1の「1人区」のうち、自民は21勝11敗。31選挙区中29勝した3年前の参院選に比べると「自民が苦戦した」【2】というのが正直な感想だ。

C 意外と接戦になった選挙区が増えた分、当選確実を速報する「当打ち」は、前回に比べて難しかったね。

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