『フリー・ステート・オブ・ジョーンズ』――奴隷解放の影で貧農白人が見たユートピアの夢

『フリー・ステート・オブ・ジョーンズ』

1860年代、リンカーン政権下で分断された南北の合衆国で、ついに黒人解放による南北戦争が始まった。奴隷化法を阻止する南部連合に所属したニュートン・ナイトは徴兵され、地獄を見ることに。そこで彼が取った行動とは……。

監督:ゲイリー・ロス、出演:マシュー・マコノヒーほか。日本公開未定。


 ミシシッピ州はディープサウス(深南部)で最もディープだ。地理的にも精神的にも。ミシシッピ・デルタはバイユーと呼ばれる小川が入り組んだジャングルになっていて、昼なお暗い。人種差別も根深い。そのミシシッピのおくふかくに、南北戦争の最中、白人と黒人のユートピアを打ち立てようとした男がいた。『フリー・ステート・オブ・ジョーンズ』は、奴隷解放の氾濫を起こしたニュートン・ナイト(マシュー・マコノヒー)を描いた最初の映画だ。

今すぐ会員登録はこちらから

人気記事ランキング

2024.4.29 UP DATE

無料記事

もっと読む