【RYKEY】八王子の“シャブヶ丘団地”で生まれ育った、ケニアと日本のハーフ・ラッパー

――あの加藤紗里がラップし、テレビでも取り上げられた「ガリガリサリ」のミュージック・ビデオ。だが、本当に注目すべきは、同曲に参加していたこの男かもしれない。

(写真/岩根 愛)

 群雄割拠の日本語ラップ・シーンで、ひときわ異彩を放つラッパーがいる。その名をRYKEY。彼は1987年、日本人の父親とケニア人の母親の下に、東京・八王子市館町に生まれる。2015年にデビュー・アルバム『Pretty Jones』とセカンド・アルバム『AMON KATONA』を立て続けに発表、ハードコア/ギャングスタ・ラップに文学性とSF的感性を注ぎ込んだユニークなスタイルで注目を集めている。最近では、ワイドショーを賑わせた加藤紗里の「ガリガリサリ」や田代まさしの「リハビリマーシー」などにもラップで参加している。

 今回の取材では、RYKEYのフッド(地元)の八王子を案内してもらった。RYKEYの真新しいハマーに乗り込み数分、八王子警察署の前を通り過ぎると、「オレはここに5回ぐらい入りました」と愉快そうに語り始めた。彼にとって八王子とは、どんな街なのか?

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