中川翔子のロマンスと交際相手の隠し子騒動、そして“隠し子”をリークする第三者の胸算用

――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの"今昔物語"を語り尽くす!

『中川翔子 ポケモンが生きる意味を教えてくれた』(小学館)

 中川翔子に初ロマンスが発覚した。相手は戦隊レンジャー役で活躍した小澤亮太という俳優。といっても小澤の名前はあまり知られていない。

 近年、増えている戦隊レンジャー役は決まって無名のイケメンの俳優が起用される。その理由をテレビ関係者が明かす。

「戦隊モノを見るのは子どもですが、お母さんが一緒にテレビの前に座る。そんな母親に子どもと一緒に見てもらうために内容ではなく、戦隊レンジャー役の若手イケメン俳優を起用することで視聴率を稼ぐ。戦隊レンジャー役を卒業した俳優はそのままドラマに移行する。母親も彼らを見るためにドラマに移行するわけです」

 若手俳優の芸能界這い上がりシステムのようなものだが、あまりにイケメン俳優が増え過ぎ、最近は飽きられてきた感もある。

「芸能界は先に名前と顔を売ったほうが売れる」という定説があり、小澤にとって中川との交際は知名度を上げるいい機会のはず。小澤は中川より2つ年下の26歳にして、芸能界入りする前に一般人の女性との間に子どもがいるが、結婚はしておらずいわゆる「認知」という形なのだろう。中川はすでに承知しているとのことで、とりあえず交際に支障はないと伝えられているが……。

「中川にとって実質、初めての恋。しかも、彼とはお互い“オタク”趣味という共通点があり、部屋に籠ってゲームなどをするのが好き。ウマがあっている。ただ、ステージママと言われる中川の母親が当初、賛成していたが、隠し子がいることを知り、反対していると言われているだけに、今後は波乱含みでしょう」(芸能関係者)

 それにしても26歳の若さで、すでに子どもかいたとは驚きであるが、芸能界に隠し子騒動は少なくない。歌舞伎の世界では市川染五郎、市川海老蔵、片岡愛之助と今の歌舞伎界をけん引する若手に隠し子がいたことは有名である。

「歌舞伎の世界は伝統的に芸を習うと同じように女も学ぶ。若くして遊ぶから当たり前のように子どももできるが、格式高い歌舞伎界だけに結婚とはいかず、認知して生活の面倒を見るから、あまりトラブルになることはない。歌舞伎役者にとって“隠し子”は勲章みたいなものです」(歌舞伎関係者)

 他には、松方弘樹、歌手の石井竜也、俳優の山田孝之も隠し子が発覚した有名人。変わったところではデーモン小暮も「隠し子騒動」で騒がれた。最近ではフリーアナの宮根誠司も再婚と同時に隠し子をいたと話題になった。

 逆に中川のように交際相手の男に隠し子となると意外と少ない。泉ピン子は結婚後に隠し子がいたことが発覚して、涙の会見を開いた。前代未聞だったのは、今年、娘が宝塚に合格して話題になった吉川十和子も婚約時に夫の君島明氏に隠し子がいたことが発覚。「婚約解消か」「結婚しても長くは続かない」と喧伝されたが、家庭不和が流れることもなく、今では「カリスマ主婦」として家庭を支えている。

 「隠し子」もバレたら世間公認の隠し子になるが、発覚するきっかけは交際や結婚時が多い。女性誌記者がこう話す。

「交際でも結婚でも発覚することで隠し子の母親を刺激することになる。結果、当人はともかく、彼を知る知人なりが『以前、付き合っていた女性との間に子どもがいたのに』と情報をもたらす。ただ、裏取りをするのは厄介。昔は取材の名目で戸籍や住民票も取れたこともあったが、今はまったくできない。結局、当人か身内の人の口を割らせ、確認するしかない。口止め料込みの慰謝料や養育費を払っているケースは、当の女性が話さないことが多い。逆に、金銭面に不満がある女性は、幸福そうな顔の彼をテレビなどで見て、改めて“許さない”と怒りが込み上げ、マスコミに暴露することになる。暴露されたことによって本人は慌て、事後処理を巡ってトラブルになることもある」

 著者自身も何度となく隠し子の情報を得て動いたことがあるが、「間違いない」と思っても、絶対的な証拠を得なければこの手の話が明るみになることはない。なかには某女性歌手に「デビュー前に子どもを産み、子どもがいるとまずいので親せき宅で育てている」との話があり、関東近県まで行って取材を試みたが確認は取れず、本人に当たっても「どこにそんな証拠があるのよ」一蹴されたこともある。それほど独自に調べることは難しい。

 最近は芸能人も賢い。今回のケースは熱愛発覚と同時に隠し子の存在を認めている。それを今さらほじくり返すこともできない。今や「隠し子」も驚かれない時代ではある。

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母顔が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。

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